中国の動画共有SNS「快手(Kuaishou)」が開発した動画生成AI「KLING(クリング)」が今話題となっています。現在、動画生成AIの最先端と言えるrunway gen3やLuma のDream Machineに匹敵する、あるいは凌駕するクオリティであると評価されています!この記事では、KLINGの特徴や性能、具体的な使い方について詳しく紹介します。
目次
1章 KLINGとは?
KLINGは、中国の大手ソーシャルメディア企業「快手(Kuaishou)」が開発した動画生成AIです。最大2分間の1080p高画質動画を生成でき、1秒間に30フレームの滑らかな動画を作成することが可能です。この技術は、特に物理エンジンを搭載しており、現実世界の法則に基づいた動きを再現することができます。
特徴
- 高画質:1080pのフルHD解像度で動画を生成。
- フレームレート:1秒間に30フレームの滑らかな動画。
- 物理エンジン:実世界の物理法則に基づいた動きを再現。
- プロンプト対応:テキストからリアルな動画を生成。
Klingの機能
Klingには主に3つの機能があります。
AI写真
プロンプトをもとに画像を生成することができます!ご覧のように高画質・高クオリティの画像を作ることができます!
AI動画
同様に動画を作ることもできます!動画については、後ほど詳しく説明いたしますので、こちらには掲載致しません。
このAI動画のクオリティ面以外の特徴として、最大3分の動画を生成することができるという点です!多くの動画生成AIではまだ1分未満というのが相場となっていますがより長い動画を作ることができるようになります。
KLINGの性能とリアリティ
KLINGが注目される理由は、その圧倒的なリアリティにあります。以下の例を見てください。
例1: 牛乳をカップに注ぐ動画
こちらの動画は、カップに入ったコーヒーに牛乳を注ぎ入れる動画となっています。
カップに牛乳を注いだとき、牛乳の量が増える様子が自然に再現されています。このようなシンプルな動きでさえ、これまでの動画生成AIには難しいものでした。しかし、KLINGは物理エンジンのおかげで、このような一般的な物理現象を忠実に再現することができます。
例2: 馬に乗って砂漠を走る映像
こちらは、日が沈む砂漠を馬に乗って話している動画となっています!
太陽の描写はもちろん、馬が走ることで舞う砂漠の砂や、舞い上がった砂が落ちて行く様子などが非常にリアルになっています。先ほど紹介した牛乳と砂の落ちる速度がきちんと区別できているところからも物理エンジンの計算ができていることがわかります。
2章 KLINGの使い方
現在、KLINGを利用するためには準備をする必要があります。以下の手順で登録を行い、KLINGを使えるようにしましょう。
1. 「KLING」にアクセス
まずは公式サイトにアクセスしましょう!また、スマートフォンにアプリとしても入力することができます。インストールは以下から行うことができます!
- iOS: App Storeでダウンロード
- Android: Google Playでダウンロード
なお、以降はブラウザ版で進めていきたいと思います。
2. ログインする
こちらがブラウザ版での画面となります。右上に「ログイン」というボタンがあるので、こちらをクリックしていきましょう。
このようにログインを求められています。電話番号が必要なのですが、「+86」は国際電話での中国の電話番号を示しています。どうやら、中国の電話番号が必要となるようです。
3章 KLINGと他の動画生成AI Dream Machineとの比較
KLINGとLuma の動画生成AIモデルである Dream Machineの比較をしていきたいと思います!
今回は、先ほどのコーヒーに牛乳を注いでいる動画をLumaのDream Machineで再現し、そのクオリティを比較していきたいと思います!
コップに入ったコーヒに、金属の容器に入った牛乳を注ぐ
こちらが作成された動画となります!
少なくとも、プロンプトに含まれた全ての要素がDream Machineで作られた動画には含まれています!ここで比べていくのは、実際に作られた動画のクオリティです。
物理エンジン
牛乳を注ぐ様子
金属の容器からミルクが注がれている様子に着目していきましょう!牛乳が落ちて行く線の太さで細い部分と太い部分があるというのは非常に実際の物理現象を反映していると言えます。物理現象に則った動きという点においては、Dream MachineとKlingは同等の性能を誇ると言えるでしょう。
水面の動き
牛乳がコップに注がれた時の水面の動きに関して注目していきましょう。Klingでは牛乳が注がれた水面には乱れがなくそのまま水位が上がっている様子が確認できます。
一方で、Dream Machineでは牛乳が水面に置いた箇所のみが凹んでおり、その部分を中心に紙面が乱れている様子が見られました!この点のリアルさに置いては、Dream Machineが優れていると言えます。
さらに、今言及した水位についてですがDream Machineでは牛乳が注がれたコップ内の水位は全く変化していないことがわかります。これだけを見るとあまり違和感はありませんが、Klingで作られた動画で水位が変化しているのを比べるとどうしても不自然に感じてしまいます。その点においてKlingはDream Machineより優れていると言えるでしょう!
4章 Klingの料金プラン・商用利用
Klingの料金プラン
こちらはKlingのホーム画面となるのですが、画面内にあるゆに、期間限定で全ての機能が無料となっています!
無料期間が終了後の料金プランについては、現時点ではわかっていません。わかり次第こちらで更新していきたいと思います。
Klingの商用利用
Klingの商用利用についても現状わかっていない状況となっています。
5章 まとめ
KLINGは、中国の快手が開発した最新の動画生成AIで、高画質な動画を簡単に生成できる点が大きな魅力です。物理エンジンを搭載しているため、実世界の法則に基づいたリアルな動画を生成することが可能です。現在、ウェイトリスト登録を通じて利用が開始されており、今後の進化が期待されます。興味がある方は、ぜひ「KwaiCut」をダウンロードし、KLINGを体験してみてください。
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