動画生成AI Pika 1.5のアップデート「Pikaffects」の使い方や商用利用の可否について紹介!

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動画生成AIは日に日に進歩を続けて、現実を切り取った動画とほとんど見分けがつかなくなってきています。そんな中、カメラで撮った動画と変わらない解像度で、アニメのような現実にあり得ない映像が作れたら面白いとも思いませんか?今回、紹介するPikaの新バージョンPika 1.5では、リアルな映像の中にエフェクトを加えることでまるでCGを使ったかのようなクオリティの動画を作ることができるようになります!

Pika 1.5は、2024年10月2日にリリースされた動画生成AI Pikaの最新モデルであり、誰もがクリエイターやデザイナーのような映像を作れる非常に魅力的なツールとなっています。このPikaの新バージョンでは、いくつかの機能が追加され、以前のバージョンに比べて大幅な改善が行われています。以下に、Pika 1.5の主な新機能や性能向上点を詳しく解説します。

Pika 1.5の新機能「Pikaffects」

Pika 1.5の最大の特徴の一つは、新たに追加された特殊効果機能「Pikaffects」です。これは、プロンプトなしで適用できる6種類のユニークなエフェクトで、誰でも簡単に動画に直感的でCGで作ったような視覚的なインパクトを加えることができます。

以下が、Pikaffectsで利用可能なエフェクトの一覧です:

  1. Inflate it(膨らませる): 物体が風船のように膨らむ様子を表現するエフェクトです。キャラクターやオブジェクトがコミカルに変形する演出が可能で、ポップなトーンの動画に適しています。こちらの動画では犬が膨れ上がっていますね。
  2. Melt it(溶かす): 物体が溶ける様子をリアルに再現します。幻想的でドラマチックなシーンを演出でき、特にサイエンスフィクションやファンタジー作品に向いています。
  3. Explode it(爆発させる): 物体が爆発する瞬間を表現するエフェクトです。激しいアクションシーンや驚きの瞬間を強調するのに最適です。爆発で中身が飛び出る様もかなり忠実に再現されています。
  4. Squash it(押し潰す): 物体が手で押し潰されるようなエフェクトで、ユーモラスな場面やインパクトのある場面を作り出します。
  5. Crush it(叩き潰す): 油圧プレスで物体を押し潰すようなエフェクトです。力強さや重圧感を表現するために使用することができます。正直、あまり使い道はなさそうですね。
  6. Cake-ify it(ケーキ化する): 物体がケーキのように切られる様子を表現することができます。ファンタジー作品やカジュアルなコンテンツにぴったりです。一見硬く見えるようなオブジェクトに対して使えば面白い映像を作ることができます。

これらのエフェクトは、クリエイターがプロンプトを記述せずとも簡単に動画に適用できるため、簡単にできるというだけでなく再現性が高いという利点もあります。また、視覚的なエフェクトを簡単に追加できるため、初心者でもプロフェッショナルのような仕上がりの動画を作成することができます。

しかしながら、今回追加されたエフェクトはどれも使い道がかなり限定的であるという印象を受けました。実用的というよりかはAIの技術力を見せつけるためといった目的なのでしょうか。

動画生成機能の向上

Pika 1.5では、動画生成の品質が従来モデルよりも大幅に向上しました。特に、Pika 1.0では動画の長さが最大3秒だったのに対し、Pika 1.5では最大5秒まで生成可能となり、より複雑で洗練されたストーリーを表現することができるようになりました。

さらに、シネマティックショット機能も強化されており、これによりプロフェッショナルな動画撮影技術をシミュレートした映像を生成できます。例えば、バレットタイムクレーンショットのような高度な映像効果を再現することが可能です。これにより、クリエイターはより自由度の高い動画制作が可能となり、特に映画やプロモーション映像など、ビジュアルにインパクトのあるコンテンツを求める分野で活躍できるでしょう。

2章 Pika 1.5の始め方

それでは早速Pikaを始めていきましょう。

PikaAIのベータ版を使ったことがある人

始めに、PikaAIのベータ版を使ったことがある方はPikaにアカウントが登録されているため公式サイトを開くことでそのままPikaを使うことができます!

始めてPikaを使う人

ここからは、始めてPikaを使う方向けに始め方をご紹介します。

①公式サイトを開く

始めに公式サイトを開きましょう。

Pikaの公式サイトのホーム画面

画像出典Pika

画像のようにGoogleアカウントまたはDiscordアカウントを連携させることでPikaを使うことができます。どちらのアカウントを使ってもブラウザでPikaを使うことができるので、お好きなアカウントでご登録ください。

Pikaのログイン後のホーム画面

画像出典Pika

ログインが完了するとこのようにホーム画面に移動します。これにてPikaの準備は完了です。Pikaの操作方法についてはこちらをご覧ください!

3章 Pika 1.5は無料で使える?商用利用の可否は?

Pika 1.5の料金プラン

Pika 1.5は4つの異なる料金プランを提供しており、機能に制限がつきますが無料で使うこともできます。無料プランでも基本的な機能は利用可能ですが、商用利用を行うためにはProプラン以上が必要です。 商用利用を考えている方は十分に注意してください!

BASICSTANDARDUNLIMITEDPRO
無料$10/月$35/月$70/月
  • 毎月30クレジット(動画3個分)
  • 毎日30クレジットが復活
  • 毎月700クレジット
  • 毎日30クレジットが復活
  • クレジットを購入するときに割引される
  • 高画質
  • 透かしがなくなる
  • 動画の長さを延長できる
  • クレジットを消費しない動画生成が遅いモード(無制限)
  • 毎月2000クレジット
  • 他はSTANDARDと同様
  • 無制限のクレジット
  • 新機能の早期アクセス
  • 商用利用
  • 無料プラン: 基本的な機能が利用可能ですが、商用利用はできません。また、毎月作れる動画が3本分のクレジットのみが付与されます。
  • Proプラン: 商用利用が可能になり、全てのエフェクトや動画生成機能にアクセスできます。
  • Teamプラン: クレジットを消費しない動画生成モードができるようになり、事実上無制限に動画を作れるようになります。
  • Enterpriseプラン: 大規模プロジェクト向けのプランで、専用のサポートやカスタマイズされた機能が提供されます。

4章 まとめ

今回は、動画生成AIPikaの新バージョンである、Pika1.5について紹介しました!特に、Pikaffectsの導入により、視覚的なインパクトを手軽に加えることができ、動画生成の品質向上と合わせて、あらゆるクリエイターやマーケターにとって使いやすい動画生成ツールとなったと言えるでしょう。

しかしながら、現状で動画生成できる時間はまだ1分に満たず、まだ動画生成AIだけで誰でも短いアニメや映画のようなものを作るまでは至らないようです。ただ、近い将来実現する可能性はどんどん高まってきているのを感じます!

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