今回は画像生成AIツールのMidjourneyの新機能であるinpainting(インペインティング)機能についてご紹介いたします。
inpainting(インペインティング)機能とは、Midjourneyを普段から使っている人は待望の機能だと思うのですが、画像の微調整ができる機能です!
気になった場所だけ直して、他の部分はそのままにすることが可能なので、とっても実用的だと思います!
![](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_auto,q_glossy,ret_img/https://aitechworld.info/wp-content/uploads/2023/05/1647274382988_filtered-2-200x200.jpg)
今回はそんなMidjourneyのinpainting(インペインティング)機能について、使い方や実際の活用事例をあわせて詳しく説明していきます!
![](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_auto,q_glossy,ret_img,w_766,h_250/https://aitechworld.info/wp-content/uploads/2023/12/01_banner_アートボード-1.jpeg)
目次
Midjourneyのinpainting(インペインティング)機能とは?
前述した通り、Midjourneyの出力画像を微調整できるのが、今回紹介するinpainting(インペインティング)機能です。
Midjourneyは簡単なプロンプト(呪文)で自分の思い通りの画像を生成してくれる画像生成AIです。Midjourneyの基本的な使い方については以下の記事で書いているので、併せてお読みください。
画像生成では99点の画像ができたけど、ほんの少しのダメなポイントがあって、業務に使えないといったことが課題でした。例えば指が4本になったり6本になったりするのが代表的な例ですね。
一方で今回のinpaiting(インペインティング)機能を使うと、気になった箇所だけを直して他の部分はそのままにできるので、たった一つのダメなポイントのために新しく全て生成しなおす必要がなくなりました。
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そんな革命的なアップデートであるinpainting機能について、まず使い方を次の章でご紹介します。
inpainting(インペインティング)機能の使い方
①Remix modeをオンにする
まずはRemix modeを起動させる必要があります。
入力画面で「/settings」と入力すると、このような画面になります。
![midjourneyで/settingを入力する時の画面](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_auto,q_glossy,ret_img,w_680,h_195/https://aitechworld.info/wp-content/uploads/2023/08/スクリーンショット-2023-08-26-13.30.16-300x86.jpg)
出典)Midjourney
すると、「Remix mode」というボタンがあるので、クリックします。オンになっている時には緑色になります。
![MidjourneyでRemix modeをオンにした時の画像](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_auto,q_glossy,ret_img,w_681,h_236/https://aitechworld.info/wp-content/uploads/2023/08/スクリーンショット-2023-08-26-13.31.21-300x104.jpg)
出典)Midjourney
まずはRemix modeが緑色になっていたらOKです!
②画像を生成する
次に画像を生成します。Remix modeを起動する前に作った画像にも適応できるので、画像が用意してあれば大丈夫ですよ。
画像が生成できたら、Uボタンをクリックし、画像を一つに絞ります。するとこのような画面になります。
![MidjourneyでUボタンを押して画質を良くした時の画像](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_auto,q_glossy,ret_img,w_516,h_582/https://aitechworld.info/wp-content/uploads/2023/08/スクリーンショット-2023-08-26-13.34.05-266x300.jpg)
出典)Midjourney
ここまできたら次のステップにいきましょう。
③Vary(Region)をクリックしプロンプトを入力する
画像を一つに絞ったら、Vary(Region)をクリックします。
![MidjourneyでUボタンを押して画質を良くした時の画像](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_auto,q_glossy,ret_img,w_591,h_667/https://aitechworld.info/wp-content/uploads/2023/08/スクリーンショット-2023-08-26-13.34.05-266x300.jpg)
出典)Midjourney
するとこのような画面になります。行う作業は以下の二つです。
作業(1)修正したい範囲を指定する
(2)修正内容のプロンプトを入力する
![Midjourneyで修正範囲を指定して、プロンプトを入力する画面](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_auto,q_glossy,ret_img,w_612,h_594/https://aitechworld.info/wp-content/uploads/2023/08/スクリーンショット-2023-08-26-13.40.54-300x291.jpg)
出典)Midjourney
この場合、口元を選択し、「smiling」と入力し笑顔にしてみました!
![](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_auto,q_glossy,ret_img/https://aitechworld.info/wp-content/uploads/2023/05/1647274382988_filtered-2-200x200.jpg)
活用事例については次の章でご紹介します!
inpainting(インペインティング)機能の活用事例
①指を修正する
画像生成の代表的な欠点として、指の本数がおかしくなったりするのですが、inpainting(インペインティング)機能により、指を修正できるようになりました!
まず、私が生成した画像では以下のように、親指以外の指が5本になってしまい、指が全部で6本になってしまいました。
この指を修正していきます。
まず先ほど紹介したように、Vary(Region)をクリックし、手の部分を選択、そしてプロンプト入力画面に「Five fingers」と入力します。
PromptFive fingers
![MidjourneyでVary(Region)で範囲を指定してfive fingersと入力した画像](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_auto,q_glossy,ret_img,w_638,h_609/https://aitechworld.info/wp-content/uploads/2023/08/スクリーンショット-2023-08-26-14.05.40-300x286.jpg)
出典)Midjourney
出力すると以下のようになりました!
![](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_auto,q_glossy,ret_img/https://aitechworld.info/wp-content/uploads/2023/05/1647274382988_filtered-2-200x200.jpg)
ちゃんと指の本数が揃いました!
しかし、少し指が太くなってしまったので、以下のように入力してみました。
PromptFive thin and beautiful fingers(細くて長い5本の指)
![Midjourneyで指を細くした時の、範囲指定、プロンプト入力画像](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_auto,q_glossy,ret_img,w_623,h_653/https://aitechworld.info/wp-content/uploads/2023/08/スクリーンショット-2023-08-26-16.51.50-286x300.jpg)
出典)Midjourney
こんな感じで、美しい手にしてくれました!
![](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_auto,q_glossy,ret_img/https://aitechworld.info/wp-content/uploads/2023/05/1647274382988_filtered-2-200x200.jpg)
これだけ簡単に微調整できるのはとても使いやすいですね。
②サングラスをつける
次はサングラスをつけてみようと思います。
目元を範囲指定し、以下のようにプロンプトを入力してみました。
Promptwearing sunglasses(サングラスをかけている)
![Midjourneyでサングラスをかけさせるために範囲を指定し、プロンプトを入力した画面](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_auto,q_glossy,ret_img,w_644,h_700/https://aitechworld.info/wp-content/uploads/2023/08/スクリーンショット-2023-08-26-13.52.53-276x300.jpg)
出典)Midjourney
するとこのように、サングラスをかけた女性の画像が出来上がりました!
③真顔を笑顔にする
次は表情を修正してみます。
出来上がった画像が真顔だったので、笑顔にしてみました。
Promptsmiling
![Midjourneyで顔を範囲選択してプロンプトを入力した画像](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_auto,q_glossy,ret_img,w_566,h_574/https://aitechworld.info/wp-content/uploads/2023/08/スクリーンショット-2023-08-26-17.01.23-296x300.jpg)
出典)Midjourney
するとこんな感じで満面の笑みの画像を出してくれました!
ちなみに口元だけ範囲選択した時はこのような画像が生成されました!
まとめ
今回は画像生成AIのMidjourneyで画像を微調整する、inpainting機能と呼ばれる、Vary(Region)というコマンドについて紹介しました。
画像の微調整ができて、表情や指など、今までの課題を解決するような機能で、Midjourney愛用者からしたら革命的なアップデートだなあと思いました!
他のsettingでできることについてもまとめた記事があるので合わせてご覧ください!
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