1400作品以上出展!花の画像生成AIコンペの入賞作品をご紹介!

生成AIには様々な種類が存在します。その中でも画像生成AIは革新的な技術であると言えるでしょう。

MidjourneyやStable diffusion、DALL-E2などの登場によって、デザイナーでなくとも、絵を描くのが苦手な方でさえも美しい画像を作り出すことが可能になったのです。

ただ、そんな誰でも使える画像生成AIですが、結局、本当に良い画像を生み出すには、美術的なセンスは重要なのだなと感じさせてくれるコンペティションを見つけたので紹介します!

入賞作品はどれも非常に高いクオリティなので、ぜひご覧になってください!

*記事内の画像はこちらの記事より引用しております。

「ROSE GALLERY」による画像生成コンペティション

大会概要

今回紹介する画像生成AIに関するコンペティションは、ジャパンフラワーグループ株式会社が展開する高級バラ専門店「ROSE GALLERY」とAIアート作品をSNSで一般公募する日本最大規模のCGCプラットフォーム#SOZO美術館を運営する株式会社海馬が合同で2023年12月1日~20日まで期間で開催されたAIアートコンテスト『クリスマスにバラでプロポーズ』です。

このコンペティションには使用ツールに制限がないため、MidjourneyやStable diffusion、DALL-E2など様々なAIツールの活用が考えられますし、その上、Clipdropのような画像編集ツールを組み合わせることでより精度を高める方向性も考えられるでしょう。

入賞賞品

入賞賞品は以下のようになっています。
グランプリ1名 ローズギフト1万円分/Amazonギフト券1万円

準グランプリ2名 ローズギフト5千円分/Amazonギフト券3千円

加えて、グランプリ作品はROSE GALLERY銀座店にて展示されるようです。

審査員

審査は以下のような方々によって行われます。
・SOZOメンバーズ*一般審査員
・SOZO美術館館長 北村勝利
・AIインフルエンサー KEITO
・ジャパン・フラワー・コーポレーション 代表取締役 松村吉章
・ROSE GALLERY ブランドディレクター 武田桃子

KEITOさんのようなAI技術側の方と、武田桃子さんのようなブランド・美術に長けた方がどちらも審査員として参加されていることから、技術と美術の両面からの審査が可能になっていると言えそうです。

コンペ結果

・投稿者:101人
・投稿作品数:1451作品
・延べフォロワー数:11万人

非常に多くの方が参加されています。1000作品を超えるような画像生成コンペは日本ではあまりないのではないでしょうか?

では実際にどのような作品が入賞したのかを見ていきましょう!

入賞作品

グランプリ作品

準グランプリ

河津大誠

これはすごい..どのツールを用いて、どのようなプロンプトで生成されているのか聞いてみたいですね

筆者の感想

まず、コンテスト自体の設計についてですが、バラという自然の美しさをAIアートという最先端のテクノロジーで表現しようという試みは非常に面白く、落合陽一さんの志向する「デジタルネイチャー」の概念に近しいものを感じます。

AI(人工知能)という自然の対極に位置するツールを活用して自然を表現することは、テクノロジーと自然界の融合という新しい境界を探求することに繋がるのではないでしょうか。

特に、バラのような美しい自然物をAIアートで描くことは、その繊細な形状や色彩をデジタルの精密さで捉え、新たな視点からの自然の理解を促しているように思えます。

実際に入選された作品を見てみても、どれも非常にクオリティが高くコンペを通して単に自然を模倣するのではなく、自然とテクノロジーの共生を通じて新しい美の形を創出する試みと言えるのではないか、AIアートがただの技術的な展示ではなく、深い文化的意味を持つ芸術作品へと昇華されるのではないかと感じました。

ちなみに筆者も作品を生成してみました。

PROMPTA snowy Christmas night serves as the backdrop, with a beautifully illuminated outdoor setting. In the center, a young couple captures a romantic moment. The man is on one knee with a bouquet of red roses, proposing. The woman is covering her mouth with her hand in surprise and joy, her face overflowing with emotion and love. Surrounding them are Christmas decorations, and in the distance, a twinkling Christmas tree can be seen. The scene emphasizes the contrast between festive, warm lighting and the quiet of the falling snow. The bouquet of roses symbolizes passion and affection, highlighting the moment it is handed to her. This image represents the magic of winter, the purity of love, and the mystical ambiance of Christmas.

いかがでしょうか?ツールはDALL-E2を使用しています。

バラに関する相談チャットbotについて

これまで紹介した画像生成コンペティションを主催しているジャパンフラワーグループですが、この他にも生成AIに関する取り組みを行っているようなので紹介します。

それが2023年12月14日にリリースされた花の「AIコンシェルジュ」です。

このAIコンシェルジュは、ChatGPTを活用しており、最適な花の選び方やプレゼントのアドバイスを提供するものです。

通常のChatGPTでは、一般的な情報しか持ち合わせないため、バラに特化した質問に答えることは難しいです。

そこでこの「AIコンシェルジュ」のように、独自データを学習させたチャットボットを利用することで、回答できるようになります。具体的には、プロポーズ、母の日、バレンタイン、クリスマス、花言葉、花の選び方など約600の花に関するデータを学習しているようです。

また、開発者は元文部科学大臣政務官でAIエンジニアの村井宗明氏であり、191自治体が利用している公務員専用AI「マサルくん」と同じシステムを利用しているようです。

村井宗明氏は他にも交付金申請用チャットボット観光AIガイドなど様々なAIツール開発されているようです。詳しくはこちらをご覧ください。

AIコンシェルジュの使い方

1.ROSEGALLERY 銀座店のLINE公式アカウントに登録(リンクはこちら)
2.リッチメニューの欄に 「AIコンシェルジュに相談」ボタンをクリック

3.AIコンシェルジュとのチャット画面に移動したら実際に質問してみましょう。

上記のように実際にお店で取り扱っている商品や、企業の情報などをもとに回答してくれます。

特にプロポーズやサプライズに関する相談を人にするのは恥ずかしい場合もあるのではないでしょうか?そんな時はAIコンシェルジュを活用すると良さそうです。

まとめ

この記事では、ジャパンフラワーグループ株式会社と株式会社海馬が共同で開催した画像生成コンペティション「クリスマスにバラでプロポーズ」について紹介しています

入賞作品はROSE GALLERY銀座店で展示され、グランプリと準グランプリの賞品が授与されます。コンペティションには101人の参加者がおり、1451作品が投稿されました。

また、ジャパンフラワーグループは、AIコンシェルジュという花に関する専門知識を提供するChatGPTベースのチャットボットもリリースしています。このコンシェルジュは、バラに関する約600のデータを学習しており、ROSE GALLERY銀座店のLINE公式アカウントを通じて利用できます。

執筆者:河津大誠

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