「Made by OpenAI GPT」とは?全16種類の使い方を全てご紹介!

OpenAI社の初めてのカンファレンスである「OpenAI Dev Day 2023」が2023年11月6日に開催されました!

そのカンファレンスでChatGPTに関する数多くのアップデートが発表されました。発表内容は大きく分けると以下の3つとなります。

①「GPT-4 Turbo」の登場

②「Assistants APIやDALL-E3API」などの新APIの登場

③「GPTsとGPT Stores」の登場

特に、③「GPTsとGPT Stores」の登場によって、ユーザーによる「特定のタスクに特化したChatGPTの作成」が可能となった上に、OpenAIによって特定のタスクに対する能力が向上するように設計された「Made by OpenAI GPTs」が利用可能となりました!

この記事ではこの「Made by OpenAI GPTs」について詳しく紹介していきます。

GPTを自作する「GPTs(GPT Builder)」についてはこちらの記事をご覧ください。

 

第1章「Made by OpenAI GPTs」とは?

ChatGPTの変化

11/7に発表されたアップデートによってChatGPT Plusの利用画面も大きく変わりました。

また、それに伴い「DALL-E」などの個別機能の利用方法も変化しています。

ChatGPTの11/7以前の利用画面

画像出典:ChatGPT アップデート前

以前は上記のように、一つの画面からプラグインやDALL-E3などすべての機能を利用する形だったのですが、アップデート後は以下のように、それぞれ別のチャットボットとして利用する形に変化しています。

Made by Open AIのチャットボット

画像出典:ChatGPT

以前から使えた「DALL-E」や「Data Analysis」だけでなく、「Game Time」や「The Negotiator」などの新しい機能が利用可能となっています。

Made by OpenAI GPTs」とはこれら「OpenAIが独自にカスタマイズした特定のタスクに特化したGPT」のことです。

例えば、データ分析に特化したGPTだったり、画像生成に特化したGPTなどがあります。

では、この「Made by OpenAI GPTs」には他にどのような機能を持ったGPTがあるのか、次の章で個別に紹介していきます。

*ただし、上記の機能はChatGPTの有料プラン(月額20ドル)に加入している必要があります。


第2章 「Made by OpenAI GPTs」の全て

2023年11/10時点で「Made by OpenAI GPTs」は全部で16種類存在します。それらについて概要と使用例を紹介していきます。

1.DALL-E

DALL-Eのロゴ画像

画像出典:ChatGPT

DALL-Eは文章を元にした画像生成に特化したGPTです。

基本的な使い方は、生成したい画像の特徴を表した文章を入力するというものです。

例えば、ハロウィンに関する画像を生成してみましょう。

DALL-Eを用いて画像を生成している様子

画像出典:ChatGPT

上記のようにチャット形式で画像の生成が可能です。

DALL-E3について詳しくはこちらの記事をご覧ください。

2.Data Analysis

Data Analysisのロゴ画像

画像出典:ChatGPT

Data Analysisはファイルを読み込んで分析やグラフによる可視化に特化したGPTです。

こちらは以前、Code InterpreterやAdvanced Data Analysisと呼ばれていた機能を受け継いだGPTです。

Code interpreterで出力した、日本語の文字化けを訂正した折れ線グラフ

出典)ChatGPT 室蘭市の年齢別人口の折れ線グラフ

Code interpreterを用いて生成した、室蘭市の人口ピラミッド

出典)ChatGPT 室蘭市の年齢別人口ピラミッド

上記のようなグラフをエクセルデータなどを元に作成することが可能です。

Data Analysisについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。

3.ChatGPT Classic

ChatGPT Classicのロゴ画像

画像出典:ChatGPT

ChatGPT Classicは最新版のGPT-4です。

ChatGPT Classicは特定のタスクに特化されているわけではなく、今までのGPT-4をそのまま使用することができます。

ChatGPTとのトーク

画像出典:ChatGPT

訓練データは2022年1月までのようです。

4.Game Time

Game Timeのロゴ画像

画像出典:ChatGPT

Game Timeはボードゲームやカードゲームの説明に特化したGPTです。

例えばポーカーの種類とルールを聞いてみます。

Gametimesとのチャット画面

画像出典:ChatGPT

上記のように詳細にルールを教えてくれます。

ただし、通常のChatGPTでも同じような返答が返ってくるため使用するシーンは限られてきそうです。

5.The Negotiator

The Negotiatorのロゴ画像

画像出典:ChatGPT

The Negotiatorは交渉においてより有利な条件を引き出すのをサポートすることに特化したGPTです。

基本的な使い方は、以下の二つとなります。

①既に行った会議の議事録などを入力して改善点を求める

②The Negotiatorとデモストレーションを行う

例えばデモストレーションを行う場合は以下のように話しかけると良いでしょう。

The Negotiatorとの会話

画像出典:ChatGPT

6.Creative Writing Coach

Creative Writnig Coachのロゴ画像

画像出典:ChatGPT

Creative Writing Coachは文章執筆スキル向上の補助に特化したGPTです。

基本的にはこちらが作成した文章を入力すると、内容を補足したり、形式を変換するなどしてくれます。

この記事の冒頭の文章をChatGPTに入力する様子

画像出典:ChatGPT

Creative Writing Coachとのトーク画面

画像出典:ChatGPT

上記はこの記事の冒頭の文章を入力してみたものです。

7.Cosmic Dream

Cosmic Dreamのロゴ画像

画像出典:ChatGPT

Cosmic DreamはDALL-Eと同じく文章を元に画像を生成することに特化したGPTです。

Cosmic Dreamとのチャット画面

画像出典:ChatGPT

上記のように、チャット入力欄の上に、「Emoji」などの単語が用意されています。これらをクリックすると画像が生成されます。

また、DALL-Eと同じく、文章を入力して画像を生成することも可能です。

比較のためにDALL-Eで用いたものと同じプロンプトで、ハロウィンに関する画像を作成してみました。

Cosmic Dreamを用いて生成したハロウィンの画像

画像出典:ChatGPT(Cosmic Dream)

以下は同じプロンプトをもとにDALL-Eで生成した画像です。

DALL-Eを用いて画像を生成している様子

画像出典:ChatGPT

全体的にリアリティが増したような印象を受けますね!

ChatGPTを用いた画像生成には他にも種類があり、こちらの記事で詳しく紹介しているのであわせてお読み下さい。

8.Tech Support Advisor

Tech Support Advisor

画像出典:ChatGPT

Tech Support Advisorは技術サポートとIT関連の質問に特化したGPTです。

コンピューター、スマートフォン、ソフトウェア、アプリケーション、ネットワークなどに関する問題解決やアドバイスを行います。例えば、トラブルシューティング、デバイスの設定方法、ソフトウェアの使用方法など、さまざまな質問に答えることができます。

Tech Support Adviserにスマホに関する質問をしている様子

画像出典:ChatGPT

9.Coloring Book Hero

Coloring Book Heroのロゴ画像

画像出典:ChatGPT

Coloring Book Heroはユーザーの要望に基づいて、子供向けの塗り絵ページを作成することに特化したGPTです。

Coloring Book Heroに塗り絵を作成させる様子

画像出典:ChatGPT

画像のように、簡単な文章をもとに塗り絵を作ることができます!

ただし、ピカチュウのように、特定のキャラクターの塗り絵は作成できない点に注意して下さい。

特定のキャラクターの塗り絵は作成できない

画像出典:ChatGPT

10.Laundry Buddy

Laundry Buddyのロゴ画像

画像出典:ChatGPT

Laundry Buddyは選択に関する質問に答えることに特化したGPTです。

特に、シミ取り、洗濯機の設定、洗濯物の分類方法など、洗濯に関する最適な解決策をご提案してくれます。

洗濯物に関する質問

画像出典:ChatGPT

すべきことと、すべきでないことに分けて説明してくれるのはとても良いですね!

11.Sous Chef

Sous Chefのロゴ画像

画像出典:ChatGPT

Soud Chefはユーザーが持つ食材や好きな食べ物に基づいたレシピを提供することに特化したGPTです。

12.Sticker Whiz

Sticker Whizのロゴ画像

画像出典:ChatGPT

Sticker Whizはステッカーやシールの作成に特化したGPTです。

ユーザーが入力した文章に基づいてDALL-Eを使用してステッカーデザインを生成し、チャットで表示し、画像ダウンロードリンクを提供してくれます。

私はユーザーにステッカーの数量とサイズを尋ね、サイズの推奨事項も提供します。ユーザーが準備ができたら、ステッカーの注文とステッカー画像のアップロード用のリンクを提供します。

13.Math Mentor

Math Mentorのロゴ画像

画像出典:ChatGPT

Math Mentorは数学を教えることに特化したGPTです。

14.Hot Mods

Hot Modsのロゴ画像

画像出典:ChatGPT

Hot Modsは画像編集に特化したGPTです。

15.Mocktail Mixologist

Mocktail Mixologistのロゴ画像

画像出典:ChatGPT

Mocktail Mixologistはこちらが提供した材料に基づきモクテルのレシピを作成することに特化したGPTです。

Mocktail(モクテル)とはノンアルコールカクテルのことです。

16.genz 4 meme

genz 4 memeのロゴ画像

画像出典:ChatGPT

genz 4 memeはミームを理解させることに特化したGPTです。


第3章 まとめ

この記事では11/6のOpenAIによる大規模アップデートで導入された、OpenAIのよって作成され、特定タスクに特化したGPTである『Made by OpenAI GPTs』について紹介しました。

今回紹介したように様々な機能に特化させたチャットボットがリリースされたことで、よりChatGPTを活用できる領域が広がったと言えるでしょう。

また、今回のアップデートで発表された『GPT Builder』によって個々人がChatGPTを自由にカスタマイズすることが可能となりました。『GPT Builder』を用いてチャットボットを作成する際にも、『Made by OpenAI GPTs』は一つの見本となるかと思います。

執筆者:河津大誠

『AITech』では、AIの導入を検討中の企業経営者やDX担当者向けに情報交流のコミュニティを設立しています。

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