現在対話型AIモデルとしては、Open AIのChatGPT(GPT-4)が実質1強となっており、その牙城を崩すべくGeminiをはじめとしたAIチャットモデルが続々と登場しています。
そんな中、今回新しく登場したのが、Anthropicによって作られたAIチャットモデルであるClaude3です。すでにSNSでは、Claude3を使った上での性能の高さに驚きの声が上がっており本当にGPT-4を超えるのではないかという期待も感じられます。
今回はそんなClaude3の概要と使い方について詳しく解説していきます。また、Claude2.1に関する記事はこちらから!
目次
1章 『Claude3』の概要・性能評価
1-1 『Claude3』の概要
先ほど述べたように、ClaudeはAnthropic社によって作られたマルチモーダルAIチャットモデルです。
大規模な言語データと最新のニューラルネットワーク技術を組み合わせることで、これまでにない水準の言語理解と生成能力を実現しており、人間の自然言語をほぼ完璧に理解し、人間らしい自然なレスポンスを生成することができます。
今回公開されたClaude3はClaudeの新バージョンとなっており、「Haiku」「Sonet」「Opus」の3種類のモデルがあります。「Haiku」モデルはまだ公開されていないもののその他二つのモデルは利用可能となっています!また、Claude APIでもClaude3はすでに使うことができるようになっているようです!
Claude3では、日本語を含む英語以外の言語での会話機能の向上が認められているようで日本語ユーザにはとても嬉しい情報と言えるでしょう!
1-2 『Claude3』の性能
性能評価・比較
先ほどClaude3には3つのモデルがあるということをご紹介しました。こちらは「Haiku」「Sonet」「Opus」の順に精度が高いモデルとなっています!これらのモデルが他のAIチャットモデルと比べてどれほどの性能を持っているのかが気になる方もいらっしゃると思います。
以下に示す画像は、Claude3の各モデルのベンチマーク(各項目による性能評価を表す表)とChatGPT、Geminiの比較を示しています。
示されたすべての項目において、Claude3の最高位モデルであるClaude3 Opusが最高スコアを獲得していることがわかります!
ここで、この項目はClaude3に有利な項目のみを示しているのかも知れないと思う方もいるでしょう。
こちらがGemini 1.0が登場した当初のGoogleが示した性能比較表となっています。こちらを見る限り比較している項目はClaude3が用いているものとほとんどが同じであり、しっかりとした軸によって性能が評価できていることがわかります。
回答の改善
Claudeでは、以前から無害なプロンプトに対して危険であると認識して回答を拒否するという問題があったようですが、こちらの問題が大きく改善されたようです。
こちらのように一つ前のバージョンであるClaude2.1と比べて不当に回答を拒否する割合はかなり抑えられていることがわかります。
さらに複雑なプロンプトに対する正答率やハルシネーション(生成AIの分野で人工知能(AI)が事実にもとづかない情報や、実際には存在しない情報を生成する現象)が改善されているようです。
こちらも前モデルのClaude 2.1との比較を行っていますが、特に正答率に関してはかなりの上昇が見られることがわかります。
入力トークン
AIモデルでは、テキストや画像、動画などの入力を処理するのにあたってトークンという単位を用いています。このトークンの容量を表すものとして「コンテキストウィンドウ」というものがあります。
コンテキストウィンドウとは、特定のトークンやデータポイントを分析する際に考慮される周囲の文脈や情報の範囲を示します。つまり、コンテキストウィンドウの容量が大きいほどより広い文脈を用いて情報を処理することができるということです!
今回Claude3では、公開当初ではコンテキストウィンドウの容量が20万トークンとなっています。しかしながら、現時点で100万トークンの容量の準備はできているようで、今後一部のユーザに有料プランとして提供される可能性もありそうです!
Gemini 1.5の紹介記事にて、トークン数が大きくなるとどのように性能が向上するのかを紹介しているのでぜひそちらもご覧ください!
2章 『Claude3』の始め方・使い方
2-1『Claude3』の始め方
それでは、早速Claude3を使っていきましょう。今回は無料で使えるClaude3 Sonnetを使っていきたいと思います。使い方は非常にシンプルで、誰でも簡単に使うことができます。
①公式サイトにアクセス
公式サイトにアクセスしましょう。
②アカウント作成
リンクを開くとこのような画面に移動します。Emailアドレスか、Googleアカウントを使ってサインアップを行なってアカウントを作成してください。
次に電話番号認証を行います。画面中央赤枠の日本の国旗のマークが他の国の国旗になっていた場合、国旗をクリックして設定する電話番号の国を日本に設定してください。
電話番号登録後は、登録した電話番号宛にショートメッセージで認証コードが送られてくるのでそちらを入力してください!
認証が通ったら、アカウント名を設定します。以上で設定は完了です!
最後に利用規約に同意したら「Acknowledge & continue」をクリック、Claudeは稀に誤った回答や不適切な回答をする可能性がある旨の注意に同意したら、「Sounds Good, Let’s Begin →」をクリックしてチャットを始められます!
2-1『Claude3』の使い方
それでは、早速Claude3を使っていきましょう!
こちらが、Claude3の操作画面となっています。もう少し拡大してみてみましょう!
テキストボックスに文章でのプロンプトを入力したり、画面右の枠で囲われた部分で画像やPDFといったファイルを読み込ませることができます!
またそれぞれが10MBまでであれば一気に5つのファイルを読み込ませられるようです!
3章 『Claude3』の料金
ここでは、Claude3の料金プランについてご紹介していきます!
『Claude3』は無料で使える?
結論から申し上げますと、2024年3月7日現在Claude3は一部無料で使うことができます!そこで、モデル別の料金体系を紹介していきます。
プラン名 | Haiku | Sonnet | Opus |
webブラウザ | $20/月(Claude Pro) | 無料 | $20/月(Claude Pro) |
API(/100万トークン) | $0.25(入力) $1.25(出力) | $3(入力) $15(出力) | $15(入力) $75(出力) |
Haikuは在庫管理や物流の最適化などのコスト削減タスク、SonnetはRAGやコード生成・画像解析、Opusは市場動向の予測や研究開発などに向いているようです。
4章 まとめ
今回は新たなAIチャットモデルの刺客であるClaude3についてご紹介しました!かなり使用感としても感触が良く本当にGPT-4を超える存在となりうるのではないかという期待が高まります!
ぜひ皆さんも無料で使えるSonnetから使ってみてはいかがでしょうか?
この記事は役に立ちましたか?
もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。
コメント