この記事では、2023年度5月にGPTPlusユーザー全員が使用可能となったChatGPTのプラグインの基本について紹介します。
目次
第1章 ChatGPTとは
そもそもChatGPTとは何なのかについて簡単に紹介します。
ChatGPTはOpenAIによって開発された大規模な言語モデルで、人間との自然な対話を生成するために設計されています。大量のテキストデータから学習し、その結果としてユーザーからのプロンプトに対する適切なレスポンスを生成します。
簡単に言うと、どんな質問にも自然な日本語で返答してくれる会話botです!
こちらのリンクから登録することで利用可能です。(リンク)
ただ、つい最近(2023年5月時点)ChatGPTの機能性をさらに向上させるために、特定の目的や応用領域に合わせてカスタマイズできるプラグインが有料プランユーザー全員に公開されました。(一部の人はそれ以前から使えていたようです)
プラグインは、標準的なChatGPT機能を拡張し、特定のユーザーのニーズに対応するための便利なツールです。次の章でプラグインについて詳しく紹介します。
第2章 ChatGPTプラグインの役割と利点
ChatGPTプラグインは、ChatGPTの基本的な機能性を補完する役割を果たします。これらは、特定の応用領域や目的に合わせて、ChatGPTの振る舞いをカスタマイズします。
特定の業界や専門分野に特化した情報を提供したり、特定の言語スタイルを模倣したりするプラグインが存在します。これらのプラグインは、いままでのChatGPTでは不可能だった業務を可能にします。
例えば有名な食べログプラグインを例に取って説明しましょう。
食べログアプリと連携することで、今まではできなかった『リアルタイムでの飲食店の検索』ができるようになりました。
このようにプラグインを導入すると他のサービスと連携することで、そのサービス中のデータを用いて返答することが可能となります。
次の章では具体的な導入方や使い方について紹介します。
第3章 ChatGPTプラグインの導入法と使い方
導入方法
まずは、ChatGPTを使用するために必要なアカウントを作成します。以下のOpenAIのウェブサイトにアクセスし、アカウント作成ページから必要事項を入力してアカウントを作成してください。
https://openai.com/blog/chatgpt
ステップ1:上のリンクを開いて『Try ChatGPT』のボタンを押す
ステップ2:下の画面になるので『Sign up』のボタンを押す
ステップ3:メールアドレス等の必要事項を入力してOpenAIのアカウントを作成する
ステップ4:アカウントが作成できたら次の画面になるので、ユーザー名をタップしてChatGPT Plusのプラン(月額20ドル)に登録する
以上がChatGPTの登録方法になります。プラグイン機能は有料プランに登録しないと使えないのはネックですね…
ステップ5:プラグインを導入する
チャット画面からプラグインストアに飛んで、使いたいプラグインをインストールします。
プラグインのストアは上のような画面になっているのですが、まさかの検索機能なしで、探すのは一苦労です。そこはアップデートを待ちましょう笑笑
(追記8/15)プラグイン検索機能が追加されました!
この段階で導入は完了するので実際に使ってみましょう。
使い方
プラグインには本当に数多くの種類があります。実際に使ってみる上で、どのような機能を持っていたり、どのような事が聞けるのかわからないことも多いでしょう。その場合はまず以下のように聞いてみることをお勧めします。
PROMPTこのプラグインにはどのような機能があり、どのように指示を出す事ができますか?
このようにChatGPTに聞くことで、事前にそのプラグインについて知らなくとも、機能と使い方を大まかに把握できます。
実際に食べログプラグインを導入したChatGPTに聞いたものが以下になります。
このようにChatGPTが答えてくれます!基本的に使い方がわからない時はまずこのプロンプトを試してみましょう。
そして実際に上記の内容に沿って質問を投げることで、プラグインの機能をうまく活用できます。
このように条件に合った店を提案してくれました。
また上記のように、『Used プラグイン名』のボタンを押すことで、ChatGPTに対して送られた情報とレスポンスをコードを介して確認する事ができます。
完全に理解するにはある程度コーディングの知識が必要なのですが、知識の有無に関わらず確認するべき情報は『REQUEST TO TABELOG』の内容です。今回の場合だと東京都渋谷区、天ぷら、予約時間の3つの情報が与えられています。このようにどの情報がChatGPTに認識されているのかを確認することで、より良いプロンプトに繋げる事ができます。
2023年8月時点で約600種類のプラグインがあります。それぞれがどんな機能なのかについてはまだ完全に把握されていないので、実際に使ってみてください!
§4 プラグインを使う上での注意点
①不具合が見られる
プラグインはまだ、実装されてからそこまで期間が経っていないため、性能差がかなりあり、非常に使いやすいものもあれば、不具合が多発する(プラグインの導入によって性能が落ちたり、そもそもプラグインの機能が使用できない場合がある)ものもあります。
実用性の高いものを見つけるには、実際に自分で使ってみて確かめるか、話題になっているものから使うのが良いでしょう。
具体的に私がお勧めするプラグインに関する記事を以下に載せておくので気になる方はぜひ覗いてみてください。
②有料であること
現在(2023年7月22日時点)では、プラグインはChatGPT Plus有料プラン(月20ドル)のユーザーしか使用する事ができません。
そこそこの金額ではありますが、GPT4の性能とプラグインの機能性、さらに『Cord Interpreter』が追加されることも考慮すると、登録しておいて損は無いのかなと個人的には思います。
特にプラグインと『Cord Interpreter』が使用できるか否かでChatGPTの利用できる幅は大きく変わってきます。
③入力のどの要素が抽出されているのかをチェック
それぞれのプラグインごとに、どの条件が考慮されるのかがまちまちです。食べログの例を見てみましょう。
入力は『私は、今日の19時から6人で予約できる代々木駅周辺の美味しい天ぷら屋を探しています。予算は3000円以上6000円以下で探してください。』というように、時間帯:19時 人数:6人 場所:代々木周辺 料理:天ぷら 予算:3000円以上6000円以下という五つの条件を指定しましたが、『REQUEST TO TABELOG』を見ると、予算の条件は含まれていません。
実際、このように価格帯は考慮されない結果となっています。プロンプトをいくつか試してみて、どの方法でも考慮されない条件は除外して利用する必要がある点には注意してください。
§5 まとめ
この記事ではChatGPTのプラグインについて概要から導入方法、使用方法、注意点について紹介しました。今後も新たなプラグインは続々と登場すると思いますので、まずは一度使ってみて、自分の目的に合うプラグインを探して貰えたらと思います。
また、プラグインの中で特に知りたいものがあれば、問い合わせやコメントで教えていただけると嬉しいです。
執筆者 河津大誠
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