Stable Diffusion XL(SDXL)を無料でノーコードで使える「Fooocus」の使い方を紹介!

ピカチュウを持っている女の子

画像出典 Fooocus

近年、画像生成AIの進化は目覚ましく、誰でも簡単に高品質なイラストや写真風の画像を作成できるようになりました。しかし、その一方で、どのツールを選べば良いのか、どうやって使えばいいのかといった悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。特に無料で簡単にできる方法を探している方もいると思います。

そんな方でも無料で簡単に画像生成ができるAIサービス「Fooocus」について解説しますFooocusの基本的な使い方から特徴、料金プランまでをわかりやすく説明し、初心者の方も簡単に高品質な画像を生成できるようになりましょう。

1章 Fooocusとは

Fooocusは、Stable Diffusion XLを基盤とした先進的な画像生成AIサービスです。テキストプロンプトを入力するだけで、高品質なアニメ調のイラストや写真のような画像を生成することができます。

Stable Diffusion XLはStablediffusionの高画質化を実現した非常に注目されている最新モデルとなっています!こちらは元々ローカルで使うための手順が多少複雑であったため、簡単に使えるのは非常に便利になります。

Fooocusの主な特徴

  • 簡単な操作: 初心者でも直感的に使えるシンプルなインターフェース。
  • 多様なオプション設定: ステップ数、解像度、ガイダンススケールなどの設定により、細部までカスタマイズ可能。
  • 高解像度出力: プロフェッショナルな用途にも対応できる高解像度の画像出力。
  • 日本語対応: 日本語プロンプトに対応しており、日本人ユーザーにも使いやすい。
  • クロスプラットフォーム: WebブラウザやWindowsアプリで利用可能。

2章 Fooocusの使い方

2-1 Fooocusの始め方・使い方

今回はGoogleColabを利用してFooocusを使う手順を解説します。

※事前にGoogleアカウントを作成し、ログインが必要です

1. GoogleColabを開く

まず、公式Google Colabのノートにアクセスします。Google Colabではローカルで環境を構築することなくPythonコードを実行することができます!

さらに、Fooocus側がコードを準備してくれているため私たちが新たにコード生成を行うこと必要はありません!

2. ランタイムの設定

ランタイムの設定を行う

画像出典 Google colab

「ランタイム」より「ランタイムのタイプを変更」をクリックします。

ハードウェアアクセラレータの設定をする

画像出典 Google colab

ハードウェアアクセラレータを「T4 GPU」を選択し、「保存」でランタイムの設定は完了です。

3. セルの実行

続いてコードを実行していきましょう。

コードを実行していく

画像出典 Google colab

上記再生ボタンのようなボタン(画面赤枠)よりセルの実行をします。

4. Fooocus操作画面へ移行

コードを実行していくと以下のように実行結果が出力されます!

実行結果からリンクが出現する

画像出典 Google Colab

上記のように文末に「~gradio.live」のリンクが出現したら、クリックしてFooocusの操作画面へ移行します。

5. プロンプトの入力

リンクをクリックしてFooocusの画面に移動すると以下のような画面が現れます。

Fooocusの操作画面

画像出典 Fooocus

アプリケーションを起動したら、画像を生成するためのプロンプト(テキスト指示)を上記赤枠内に入力し、「Generate」ボタンで生成できます。

今回は、シンプルに「猫」とだけ入力して画像を生成してみましょう。

プロンプト猫の画像

画像出典 Fooocus

Stable Diffusionを基盤としているだけあり、リアルな画像が生成できます。まるで画像のようなクオリティであるのももちろんのこと画質も相当高いのがみてわかると思います!

6. 画像生成オプションの設定

テキストプロンプトに加えて、オプションが可能です。ステップ数、解像度、ガイダンススケールなどのパラメータを調整し、自分の好みに合った設定を行います。

Advanced

「Advanced」タブでは、画像生成のより詳細な設定ができます。

主なオプションは以下の通りです:

  • Style:画像のスタイルを選択する。複数のスタイルを組み合わせることも可能です。
  • Quality:生成画像のクオリティを設定する
  • Image Number:一度に生成する画像の枚数を指定する
  • Negative Prompt:ネガティブプロンプト。指定した内容を画像に含めないようにすることができます。例えば、作った画像から建物を消したいときは、ネガティブプロンプトに「建物」を含めることで消すことができます。
  • Aspect Ratios:アスペクト比(縦横比)を設定する
  • Sampling Sharpness:画像のシャープさを調整する。デフォルトは2だが、10〜20に上げるとよりシャープな画像になる
  • Guidance Scale:CFG(Classifier-Free Guidance)スケール。値を上げるとプロンプトにより忠実な画像になるが、高すぎると不自然になることもある

「Style」によっては「Game Mario」「Game Pokemon」のような遊び心が強いものもあります。例えば、テキストプロンプトを「猫耳女の子」として「Style」をGame MarioとGame Pokemonで画像を生成してみましょう!

マリオの帽子を被った女の子

画像出典 Fooocus

こちらがGame Marioで作った画像です。服装がゲームのマリオのようになっているのはもちろんのこと、生成した女の子の顔もマリオのキャラクターのような画風となっています!

ピカチュウを持っている女の子

画像出典 Fooocus

Game Pokemonで生成した画像では、猫耳の女の子がピカチュウを抱えている画像となりました。服装もポケモントレーナーを彷彿とさせますね!

どちらも非常に再現度が高くStyleにあった画像を生成できることがわかります!

Input Image

「Input Image」は画像をアップロードして編集や変換を行う機能です。

主な使い方は以下の通りです:

  • Upscale(アップスケール):画像を高解像度に拡大する
  • Variation(バリエーション):元の画像を基にしたバリエーション画像を生成する
  • Inpaint(インペイント):画像の一部を指定して、その部分だけ書き換える
  • Outpaint(アウトペイント):画像のキャンバスを拡張し、拡張部分を指定したプロンプトで補完する
  • Image Prompt(イメージプロンプト):アップロードした画像をプロンプトとして使い、似たスタイルの画像を生成する
  • Describe(記述):アップロードした画像の内容を分析し、テキストで説明を生成する

例えば、Describe機能を試してみましょう!

まずは元となる画像をプロンプトにする

画像出典 Fooocus

こちらの画像をプロンプトとした上でテキストプロンプトに「猫耳の女の子」を入れてみましょう!

元となる画像がどのように変化するでしょうか。

テキストプロンプトの要素が元の画像に足された

画像出典 Fooocus

画像の雰囲気は保ちつつ、猫耳女の子を作成してくれました。

他の画像生成ツールと比べて、オプションの幅やイメージプロンプトの品質が高い印象でした。

7. 生成画像の確認と保存

生成された画像は保存することができ、必要に応じて過去の生成画像を確認、保存ができます。

ダウンロード方法

画像出典 Fooocus

操作画面の「Advanced」にチェックを入れ、「Setting」の「History log」より過去の画像が確認できます。

 料金プラン

今回ご紹介したGoogleColabを利用してFooocusを使う場合は無料でオプションまで利用可能です。

(GoogleColabも無料プランで画像生成自体は試せます)

まとめ

Fooocusは、初心者でも無料で簡単に、かつ高品質な画像を生成できる強力なツールです。使い方はシンプルで、多様なオプション設定により、自分好みの画像を自在に作成できます。是非、この記事を参考にして、Fooocusを試してみてください。

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