皆さんは、マインドマップというものをご存知でしょうか?マインドマップとは、中心となるキーワードから関連する言葉やイメージを放射状に広げていった図のことを言います。これを行うことによって人の頭の中の思考を可視化することができる事から、ビジネスの場では使われることが多いと言われています。
そんなマインドマップですが実際に作成することが面倒であったり、なかなか連想が繋がらなかったりといったような問題点もあります。
今回紹介するGitMindというツールは、AIがマインドマップを自動で作成してくれたり、思考のサポートをしてくれたりする非常に便利なツールとなっています!
目次
第1章 『GitMind』の概要と始め方
『GitMind』とは?
マインドマップは頭で考えたもの表現する図で、会社の組織図が良い例です。
それだけでなく、関連キーワード、タスク管理なども「見える化」して業務を行うのに非常に有効なツールです。
今回はそんなマインドマップをAIを用いて生成できるツールである『GitMind』について紹介いたします。
『GitMind』の制作元はメディアナビ株式会社になります。
『GitMind』の機能
- 簡単なプロンプトで様々なマインドマップを自動生成
- PDF、Word、PowerPointのファイルをマインドマップに変換できる
- AIチャット機能で思考の整理をサポート
- フローチャートやブレインストーミング、UML図、スイムレーン図、分析図などの作成
また共同でマインドマップを作成したり、アカウントを作成すればPC、iPhone、Andorid、iPadなど、どのようなデバイス同士でも同期ができ、編集が可能です。
テンプレートの数も豊富なため、ビジネスに限らずに活用することができます。
『GitMind』の始め方
ではいったいどのように始めたらよいのでしょうか。『GitMind』にはブラウザ版とスマホアプリ版が存在します。それぞれについて解説します。
ブラウザ版
まずは『GitMind』のホームページにアクセスし、「今すぐ体験」をクリックしてください。(リンク)
その後以下のような作成できるマインドマップの一覧が表示されます。
この時点では実際にマインドマップを製作することは出来ませんので、右上の『ログイン/登録』のボタンをクリックしてください。
するとアカウントの作成画面へと移行するので、Googleアカウント、もしくはメールアドレスを用いて登録しましょう。
ここまで完了したら、実際に使用することができます。
スマホアプリ版
スマホアプリは『App store』と『Google play』からインストールすることが可能です。
『App store』:ios版はこちらからインストールしてください
『Google Play』:android版はこちらからインストールしてください
第2章 『GitMind』の使い方
『GitMind』で図を作成する場合、AIで制作する方法と、テンプレートを用いて手動で制作する方法の2種類があります。
それぞれの方法を解説します。
GitMindでマインドマップを手動で制作する方法
手動で作成できる図のテンプレートは大きく「マインドマップ」と「フローチャート」に分かれていて、その中でさらに細分化されています。
「新規」をクリックして空白のマインドマップから作成するということも可能です。
上記のテンプレートのうち使用したいものを選択すると編集画面に移行することができます。
この画面左の項目から図を付け加えたり、直接編集したい部分をクリックして文章内容を変更することができます。
ある程度、図にしたい内容が事前に定まっている場合はこのように手動で考えを視覚化すると良いでしょう。
他にも以下のようなマインドマップやフローチャートを作成できます。
- 会社の組織図
- 会議議事録
- お互いのアイデアなどの整理共有
- TODOリストの作成
- スケジュール組み
また、右上の共有ボタンをクリックすることで簡単に図を共有することが可能です。対応形式はPDF、PowerPoint、Word、jpg、pngのため活用方法は広がります。
上の画像のように、共有する際には、パスワード保護もできるので、セキュリティも安心です。
GitMindでAIを用いてマインドマップを自動生成する方法
AIを用いて自動生成場合はまず、『マイマインド』をクリックしましょう。
『AIマインドマップ作成』をクリックします。
AIを用いてマインドマップを作成する場合は簡単なプロンプト(300字以内)から作成するか、ファイルをアップロードすることで、ファイル内の文章を元に作成するかを選択できます。選択できるファイルの種類はPDF/Googleドキュメント/Word/Power Pointです。
実際にプロンプトを元にマインドマップを作成してみた
まずはプロンプトを元に作成してみました。
プロンプトは以下のようになっています。
AIをいかにして活用するかについてのマインドマップを作成してください
すると以下のようなマインドマップがほんの数秒で作成されました。
実際に生成されたマインドマップはこちら(リンク)から確認することができます。
ファイルを元にマインドマップを作成
次にファイルを元にマインドマップを作成します。
『AI解析』をクリックし、PDF/Googleドキュメント/Wordファイル/パワーポイントのいずれかをアップロードします。
今回はプレゼン生成AIである『Gamma AI』を用いて制作した生成AIについてのプレゼン資料を元にマインドマップを作成しました。
元のプレゼンはこちらです。(リンク)
こちらのプレゼンを元に生成したマインドマップはこのようになります。
生成したマインドマップの詳細はこちらから確認できます。(リンク)どちらかといえば、ファイルの内容をページごとに要約しているような感じは否めませんね。
また、プレゼンの生成に使用したAIツール『Gamma AI』については以下の記事をご覧ください。
共同作業
また、プラネットを作成することで、他の人と共同で作業することも可能です。
無料版だと一つのプラネットにのみ参加することができます。有料版では5つまで参加可能です。
他にも画像をもとにマインドマップを生成する機能などもあるので、ぜひ実際に使用してみてください!
第3章 『GitMind』の料金と安全性
『GitMind』の料金プラン
ここでは『GitMind』の料金プランをご紹介いたします。
料金プランについてそれぞれのプランの内容をまとめました。
無料プラン(¥0/月) | 年額プラン(¥875/月) | 月額プラン(¥2900/月) | |
ファイル制限 | 10 | 無制限 | 無制限 |
プラネット制限 | 1 | 5 | 5 |
クレジット数 | 30 | 2000 | 300 |
AI機能 | 基本的な機能のみ | 高度なチャットモデル | 高度なチャットモデル |
画像 | 標準 | HD | HD |
料金に関する詳細は公式ホームページをご覧ください(リンク)
また、クレジットのみを購入することもできます。
このように、多くのクレジットを一度に買う方がより1クレジットあたりの料金がお得になる
ことがわかりますね!
クレジットは、マインドマップを作成したりAI機能を利用したりするたびに消費するため基本的には全ての動作をクレジットを使って行っているといえます。
『GitMind』の安全性は?
『GitMind』で入力する情報にファイルなどが含まれる以上、それらの情報がどのように利用されるかは気になるところです。
プライバシーポリシー(リンク)によると、サービス側が収集する情報としては以下のようになっています。
・アカウント情報
・アップロードしたファイル情報
・テーマの変更などのアクションに関する情報
・デバイス情報
です。これらの情報は、現サービスの向上、新しいサービスや機能の開発、お客様の保護に使用されるとのことです。
また、アップロードしたファイルの安全についてはサービス側が保証してくれるため、漏洩の可能性は低いと言えそうです。
ただし、収集する情報にファイル情報も含まれているため、機密情報をアップロードするかどうかは検討が必要となりそうです。
マインドマップの著作権と商用利用について
マインドマップの著作権や商用理世については利用規約に以下のように記されています。(リンク)
以下の状況を除き、GitMindの事前の書面による許可がない場合、本公開物のいかなる部分も、フォトコピー、録音、またはその他の電子的または機械的な方法を含むいかなる形式または手段によって複製、配布、または送信することはできません。
1. 個人用および非営利目的での使用のためにのみ、ローカルハードディスクに抽出物を印刷またはダウンロードすることができます。
2. 弊ウェブサイトを資料のソースとして認める場合にのみ、個人的な使用のためにコンテンツを個人の第三者にコピーすることができます。
基本的に『GitMind』を利用する場合は、公式サイトを資料のソースとして明示する必要があるようです。
第4章 まとめ
一瞬でマインドマップが作成できる「GitMind」は、簡単に文章やファイルを元にマインドマップを生成することができ、ビジネスでの効率化を期待することができます。
また、AIを利用できることにより、自分でも気づかなかった考えをAIが提示してくれることもあります。
ビジネスでも十分利用できる性能だと思いますので、ぜひ社内利用なども検討してみてください!
執筆者:河津大誠
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