目次
第1章 『ScholarAI』の概要
ScholarAIとは?
学生, 研究者の皆さん、今まで目的の情報が書いてある論文がなかなか見つからなかったり、見つけられても時間がかかってしょうがないと感じたことはありませんか?
ScholarAIは、AIが論文検索してくれるChatGPT上のプラグインです。ScholarAIを使うことでこれまでの論文検索の労力を大幅に軽減することができます!
その機能は主に二つで、searchAbstracts(論文の要約を検索)とgetFullText(論文全文を取得)です。
僕のおすすめはsearchAbstractsです!!
searchAbstracts(論文の要約を検索)
searchAbstractsは、2から6のキーワードに基づいて関連する論文の抄録(Abstracts)を見つける機能です。この機能は、特定のトピックに関する最新の研究を迅速に把握するための強力なツールとなります。
結果は、引用数が多い順に表示されます。しかし、出版日順に表示することも可能です。
getFullText(論文全文を取得)
getFullTextエンドポイントは、指定されたPDFのURLから論文の全文を取得する機能です。これにより、ユーザーは具体的な詳細を確認するために、論文の全文を直接閲覧することができます。全文は、要求に応じて効率的に取得することが可能で、これによりユーザーは必要な情報だけを効率的に取得することができます。
ScholarAIは、AIの力を活用して学術研究をよりアクセシブルで効率的なものにするためのツールです。これにより、科学的な探求がより広範で深いレベルで可能となり、知識の境界をさらに広げることができます。
Zoteroへ引用の保存
scholar aiでは、ユーザーがzotero(参考文献管理ツール)を利用している場合、直接保存することが可能です。
zoteroに関しては、以下の記事に詳しく書いてあったので、使ったことない方は是非参考にしてください!
また、上記に加えて、逆にこちらから論文のリンクを入力し、その内容についてChatGPTに聞くことも可能です。
次の章ではこれらの機能を実際に使用していきます。
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第2章 『Scholar AI』の使い方と使用例
まずChatGPTのGPT4を開き、以下のアイコンのプラグインを導入しましょう!
以下にいくつかの使用例を紹介します。プラグインの使用例では、上手く使えたものだけでなく、失敗したもの、精度が低かったものも載せています。これは、現段階では個々のプラグインに関する情報が不足しており、『どのプラグインが実用性があるのか』という点が重要視されている時期だと考え、失敗例も含めてこのプラグインが実用的なプラグインなのか否かを判断していただきたいと考えるからです
それでは実際に各機能の実用例を紹介していきます。
searchAbstracts(論文の要約を検索)
Promptスマホの使用と睡眠に関する論文の要約を教えてください。
条件とマッチする論文をしっかり提示してくれました!英語論文もサーチしてくれるのですが、英語論文は特に探すのにも一苦労なのでとても優秀だと感じました!
尚、この検索(searchAbstracts)では概要を読んで興味ある論文のリンク, 全文PDFにすぐに飛ぶことができます!
“ChatGPTは嘘をつく“とよく言われますが、きっちり根拠を示してくれるので心配いらないですね。
getFullText(論文全文を取得)
これを使うとChatGPTが最良だと判断した論文について全文を提示してくれます。
Promptうつ病などの精神疾患の遺伝要因に関する論文について、全文を取得してください。
このように最初にある程度の分量で止めてくれ、全文を出力して良いか聞いてくれます。ここまでの内容で判断できるので非常に効率的ですね!
ちなみに続きの内容を知りたいときには指示すればこのようにきっちり出力してくれます。
ここでも根拠となるリンクを提示してくれるので、安心できます!
第3章 Scholar AIの使用における注意事項
オープンアクセスの論文しか検索できない
Scholar AIで論文検索できるのは、オープンアクセスの論文のみです。オープンアクセスとは、誰でも無料でして読むことのできるようなものを言います。
そのため、NatureやScience, The New England Journal of Medicineなどのうち、購読料(サブスクリプション)を払って読めるような文献については、Scholar AIでは検索できないということになります。
したがって、勉強する上で必要であったり、何かのきっかけとしてScholar AIを使うことはとても有用であるように思いますが、研究者が最先端の論文を追っかけて読みたいというような場合には向かないでしょう。
個人的には、自分の専門分野では無いが概要を把握したいような分野について、まずは『Scholar AI』を用いて検索してみるというような使い方がおすすめです。
第4章 まとめ
今回は論文検索プラグイン『ScholarAI』についてご紹介しました!どんどんAIによって業務が効率化されていきますね。学生や研究者の方はぜひ一度試してみてください!
また、他のプラグインとの組み合わせによってさらに効果的に使用することも考えられるでしょう。ぜひ、実際に使われた方はコメント欄の方から出力結果をシェアしていただけると嬉しいです!
他にもプラグインに関する記事を以下で紹介しているので併せてお読みください。
執筆者;兼松洋輔
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