ChatGPTを活用すれば、一般的な問いに対する答えを生成するだけでなく、特定の課題を助ける洞察やアドバイスを提供することができます。そんなChatGPTをスプレッドシートに組み込めば、自動化の幅がさらに広がることでしょう。では、その方法について解説していきます。
ChatGPTをスプレッドシートに組み込む方法
まず、ChatGPTをスプレッドシートに組み込むにはChatGPT(OpenAI)のアカウントを作成する必要があります。
こちらのサイトに移動し、メールアドレス、電話番号、氏名等を入力することで使用できます。
ChatGPTの登録方法や使い方について詳しくは以下の記事を参照して下さい。
https://aitechworld.info/chatgpt/
ChatGPTのアカウントが作成できたら、スプレッドシートを開きます。(リンク)
スプレッドシートはmac、Windowsどちらでも使用できます。
スプレッドシートが開けたら『拡張機能』→『アドオン』→『アドオンを取得』の順にクリックします。
すると下の画像のようにGoogle Workspace Marketplaceが表示されるので『ChatGPT for Google Sheet』と検索しましょう。
『インストール』をクリックしてスプレッドシートにChatGPTを導入しましょう!
インストールが完了すると下の画像のように拡張機能の欄に『ChatGPT for Google Sheet』が追加されます。
ここで『ChatGPT for Google Sheet』→『Set API key』の順で選択しましょう。
すると上の画像のように『Enter your OpenAI API key』というAPI keyの入力欄が表示されます。
次にAPIkeyを取得しましょう。リンク先に飛ぶとAPIkeyを取得することができます。(リンク)
リンク先のページに『+Create new secret key』というボタンがあるのでこれをクリックしましょう。するとAPIkeyが出力されるので、スプレッドシートに戻り、『Enter your OpenAI API key』の欄に出力されたAPIキーを入力しましょう。(コピペでも可能)この時点でChatGPTのスプレッドシートへの導入が完了となります!
スプレットシート上でのChatGPTの具体的な使い方
基本的な使い方は好きなセルに
POINT=GPT_LIST(“文章を入力”)
の形で記述し、ChatGPTに要求します。
具体例として医師の専門分野を羅列したい場合は
POINT=GPT_LIST(“医師の専門分野を30個羅列して下さい”)
と入力することで入力したセルの下のセル 30個に、一気にChatGPTの回答が生成されます。
今まで手打ちだとかなり時間がかかっていた部分をほんの数十秒で完了させられるのは本当に画期的ですね!
この他にも数多くのGPT関数が存在し、どれもスプレッドシートの性能を格段に上げてくれるものなのでぜひ皆さんも使ってみて下さい。
APIとは(おまけ)
今回使用したAPI(Application Programming Interface)は、アプリケーションプログラミングインターフェースの略で、ソフトウェア同士が情報をやり取りするための仕組みや規約のことを指します。特に、ウェブサービスやライブラリ、オペレーティングシステムなどが提供する機能を、他のソフトウェアから使いやすい形で提供するための「窓口」のような役割を果たします。
APIはソフトウェア開発の現場で頻繁に使われます。例えば、あるウェブサービスが持つ機能やデータを、他のウェブサービスやアプリケーションで利用したいときに、APIを介して行います。これにより、各ソフトウェアは自身の得意とする機能に集中し、他の部分はAPIを通じて他のソフトウェアの機能を活用することができます。これにより効率的なソフトウェア開発が可能になります。
APIには大きく分けて次のような種類があります。
ウェブAPI: ウェブサービスが提供するAPIで、HTTPプロトコルを通じて通信を行います。例えば、TwitterのAPIを使用すると、ツイートの投稿や閲覧、ユーザー情報の取得など、Twitterの機能を自分のアプリケーションから利用することができます。
ライブラリやフレームワークのAPI: 特定のライブラリやフレームワークが提供する関数やクラス、メソッドなどのインターフェースです。これを使うことで、そのライブラリやフレームワークが提供する機能を利用することができます。
オペレーティングシステムのAPI: オペレーティングシステムが提供する機能をアプリケーションから利用するためのAPIです。ファイルの操作、ネットワーク通信、デバイス制御など、様々な機能を提供します。
簡単に言うと異なるソフトウェア同士が情報を交換するための「通訳」のような存在で、APIによってあるサービスの機能を他のサービスが利用できるようになると言うことです!(スプレッドシートがChatGPTを利用できるようにするなど)
ChatGPTのAPIはこのうちウェブAPIに当たります。
このAPIを利用することで、ChatGPTの機能を他のアプリ上や、他のサービス上で利用することができるのです!(量産されているChatGPTのようにチャットができるアプリなどはこのAPI機能を利用している場合が多いです。)
ChatGPTのAPIについては以下の記事で詳しく解説しています!
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