2023年8月28日、OpenAIより企業向けとなる『ChatGPT Enterprise』が提供開始されました!
既存のChatGPTとどのように異なるのか? 価格や料金についても紹介いたします。
目次
『ChatGPT EnterPrise』の特徴
原則として『ChatGPT EnterPrise』は個人向け有料プランであるChatGPT Plusの機能は全て持ち併せています。
つまり、
・GPT3.5とGPT4の両方が利用可能
・Advanced Data Analysis(Cord Interpreterの名称が変更されたもの)が利用可能
・プラグインが利用可能
ということです。
『ChatGPT EnterPrise』の独自性
『ChatGPT EnterPrise』では『ChatGPT Plus』の機能に加えて、以下のような機能を持ちます。
①高いセキュリティ
『ChatGPT Enterprise』は企業向けのため特にセキュリティに力を入れているようです。
まず、入力内容がChatGPTの学習に利用されることは無くなりました。『ChatGPT Plus』プランでは、GPT4はトレーニングをオフにして利用することは可能ですが、『Advanced Data Analysis』やプラグインの利用する場合はChatGPTに情報を学習させることを許容する必要がありました。
また、保存時(AES-256)および転送中(TLS 1.2+)のデータ暗号化が行われることで、外部への漏洩の危険性も減りました。
さらに、SOC2準拠の高度なセキュリティーとプライバシーを備えています。
これらのセキュリティ面の変更が最も大きいポイントとなりそうです。
②GPT4の利用が無制限
『ChatGPT Plus』プランではGPT4の利用には3時間に50回のやり取りまでという制限がかかっていました。しかし『ChatGPT EnterPrise』プランではこの制限は撤廃され、GPT4を回数無制限に利用することができます。
③長い文章の入力が可能
『ChatGPT Plus』では、入力文のトークン数は最大でも8000トークンでしたが、『ChatGPT EnterPrise』プランでは最大32000トークンもの文章を入力することができます。
トークンは英語入力の場合は1文節=1トークンの関係にありますが、日本語の場合は明確な対応関係がなく、ひらがな1文字で約1~2トークン、漢字1文字で約1~3文字と言われています。
32000トークンとなると、日本語でおよそ20000字ほどの文章が入力可能となったわけです。
特に文章の校正などを支持する際に役立つでしょう。
④『Advanced Data Analysis』が無制限に利用可能
『Advanced Data Analysis』というデータ分析に利用できる機能を無制限に使用することができます。こちらも『ChatGPT Plus』プランではGPT4の利用には3時間に50回のやり取りまでという制限がかかっていました。
*『Cord Interpreter』の『Advanced Data Analysis』への名称変更も8/28に行われました。
⑤社内で共有可能なプロンプトテンプレート
ChatGPTのプロンプトを社内で瞬時に共有することが可能となりました。
社内テンプレートを作成することで、社員間で共通の業務を自動化することが可能となりますね。
⑥GPT4の高速化
GPT4の速度が『ChatGPT Plus』の2倍ほどとなるようです。
GPT4がGPT3.5に唯一劣っている点であった速度が改善されるのは大きいですね!
⑦専用の管理画面
詳細は判明しておりませんが、おそらく『ChatGPT Enterprise』のユーザーの一括管理が可能になると思われます。
また、上記のような画面で全体のユーザー数や会話の数などを確認できます。
⑧APIの無料利用が可能に
ChatGPTを自社に組み込むためのAPIの利用が一定回数無料で可能となります。
ChatGPTTO外部サービスの連携のコストが下がるのは魅力的ですね。
以上の8つが主な違いとなります。セキュリティの向上やプロンプトの社内共有はビジネス利用する上では必須となりますので、『ChatGPT Enterprise』プランに加入するメリットはかなり大きいのではないでしょうか。
詳しくはOpenAIの公式サイトをご覧ください(リンク)
ただし、料金がまだ判明しておりません(おそらく会社規模などで変動する)ので、一度以下の方法で料金を確認してみてはいかがでしょうか?
『ChatGPT Enterprise』の料金/価格について
ChatGPT Enterpriseの導入を検討している場合、料金についてはOpenAIへの直接の問い合わせが必要です。
料金設定は固定されておらず、導入の規模や特定のニーズに応じて変動するようです。
より詳細な情報や料金見積もりを得るためには、OpenAIに問い合わせることをお勧めします。問い合わせ方法については、以下で詳しく説明します。
『ChatGPT Enterprise』の料金/価格の確認方法
『ChatGPT Enterprise』プランへの加入や料金の確認を行う方法を紹介します。
①OpenAIの公式サイトにアクセスします。(リンク)
②『Contact Sales』をクリックします。
③コンタクトフォームを送信します。
氏名・会社のメールアドレス・会社名・業種・会社のwebサイト・社員数・会社の所在地
以上の情報を入力しコンタクトフォームを送信しましょう。
まとめ
今回はOpenAIが発表した『ChatGPT Enterprise』について紹介しました。
このプランのリリースにより、一層ビジネスへのChatGPTの導入が進むことが期待されます。
「AITech」では‘内部から生成AIを使ってDXを進める人材を育てる研修サービス’事業を行なっております。
サービス詳細資料はこちらからダウンロードください。
執筆者:河津大誠
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