目次
第1章 Midjourneyのパラメーター
①パラメーターとは?
今回は画像生成AI Midjourneyのパラメーターについてご紹介します。
Midjourneyはシンプルなプロンプトでも素晴らしい画像を生成してくれますが、コマンドやパラメーターをいじることで、より思い通りの画像を作ることができます。
例えば今回紹介する「–ar」というパラメータを使うと、画像の縦横比(アスペクト比)を調節することができ、これにより目的の枠に一致した画像を生成してもらうことが可能です。
今回は初心者でも使って見やすい、縦横比(アスペクト比), seed値, chaos, stylize, stop, test, testp, fast, style rawについてご紹介します。
midjourneyの導入方法や使い方については是非こちらの記事をお読みください!
②パラメーターの設定方法
パラメーターは基本的に、自分のプロンプトの最後に–(パラメーター)という形で、設定できます。
縦横比(アスペクト比)を設定したければ、–arと入力することでパラメータを設定できます。例えばこんな感じです。
Prompt/imagine prompt a girl solo, photograph, Russian beautiful girl, 8K –ar 16:9
通常のプロンプトがa girl solo, photograph, Russian beautiful girl, 8Kで、パラメーターが–ar 16:9になります。
この場合は、横:縦 = 16:9の横長の画像を生成することができます。
③パラメーターの種類
最初に今回紹介するパラメーターについてまとめます。
–aspect / –ar | 縦横比(アスペクト比) |
–fast | 画像生成が早くなる。 |
–quality / –q | 画像の品質にかける時間を設定。 |
–stylize / –s | AIにどれだけ考えさせるか。 |
–chaos | 混沌さ。高くすると予想外の画像が得られる。 |
–seed | 画像固有のseed値を設定して、元の画像と似た雰囲気の画像を得られる。微調整に使える。 |
–stop | 画像生成を途中で止める。雰囲気を見るのに使える。 |
–test / –testp | 高画質, 高品質, 写実的になる。 |
–style raw | プロンプトへの忠実さ。余計なものが入らなくなる。 |
第2章 Midjourneyのパラメーターを使った具体例
① 縦横比(–ar)
前述した通り、このパラメーターでは、縦横比を設定できます。
パラメーター–ar ⚪︎:⚪︎
好きな縦横比で作ることができます。例えば、noteのアイキャッチ画像は128:67なので、–ar 128:67と入力すると、noteのアイキャッチ画像にぴったりの画像を作ることができます。
このように入力すると、このような画像が生成されました!
② 生成速度を速くする(–fast)
このfastパラメーターでは、生成速度を調節することができます。midjourneyには、relax, fast, turboの三つがあり、今回のパラメーターではfast modeにすることができます。
Prompt–fast
生成速度の調節には3段階あり、Turbo, Fast, Relaxの順で生成速度が遅くなっていきます。生成速度が早ければそれだけサブスクリプションGPUを消費することになるので、注意が必要です。
③ 画像の品質(–quality / –q)
quality modeは画像の品質(クウォリティ)を設定できるパラメーターです。
パラメーター–q 2
デフォルトは1になっていて、値が高くなるほど品質が上がる分、サブスクリプションGPUを消費します。
おすすめは–q 2です!これによりかなり質の高い画像を設定できます!
④ AIにどれだけ考えさせるか(–stylize / –s)
私たちが入力したプロンプトに対してどれだけAIが拡大解釈してくれるかを、0~1000で設定して、決めることができます。
例えば500に設定したら以下のようになります。
パラメーター–s 500
ちなみに、コマンドの/settingでもこれを指定することができ、以下のようになっています。
ボタン | stylizeの値 |
Stylize low | 50 |
Stylize mid (デフォルト) | 100 |
Stylize high | 250 |
Stylize very high | 750 |
値によってどれだけ変化があるか比較して見ました!プロンプト(呪文)は以下のもので統一しました!
Prompt
Prompt1 girl solo, beautiful, Japanese girl
stylizeの値が低いものは女性以外の要素が多いことや、個人的にはstylizeの値が大きいと女性のクウォリティが高くなっているように思います!
⑤ 混沌さ(chaos)
このパラメーターでは、混沌さ、生成結果をどの程度変化させるかを1~100で設定できます。数値が高くなるほど混沌さが大きくなります。例えば50とするなら以下のようになります。
パラメーター–chaos 50
言葉じゃ難しいと思うので、実際に生成して比較してみます!
chaosの値を増やすほど、混沌としてくるのがわかると思います。
どんな雰囲気の画像を作りたいかで、この画像を参考にこの値を変えていくといいでしょう。
⑥ seed値(–seed)
このパラメーターでは、一回生成した画像のseed値を読み取って入力することで、似た雰囲気の画像を再度生成することができます。
パラメーター–seed (数値コピぺ)
今回はこの画像のseed値を使って新しい画像を生成しようと思います。
まずこの右上のリアクションマークをクリックします。
envelopと入力すると、✉️のマークが出るので、これをクリックします。
するとこのように出力されます。この、seedの後にある値がseed値であり、その画像固有の値となります。
あとは、プロンプトを記入して、その末尾に –seed (seed値)と入力するだけです!
今回は、元のプロンプト(呪文)そのままで、このように入力して見ました!
Prompta girl solo, photograph, Russian beautiful girl, 8K –seed 95133347
その結果このような画像が出力されました!
特に右下は元の画像と同一人物のような顔で出力されましたね!
ちなみに、seed値なしで画像生成するとこのような画像になりました。
⑦ 画像生成を途中で止める(–stop)
Midjourneyで画像生成していると、画像生成の途中で(⚪︎⚪︎%)のように書いてあるのを見たことがあると思います。
今回のパラメーターは指定の%で画像生成を止めることができるものになります。これによりサブスクリプションGPUをあまり消費せずに、このプロンプトでどのような画像が生成されるかを調べることが可能です。
例えば50%の画像生成で止めたければ、以下のようにパラメーターを指定します。
パラメーター–stop 50
このように、途中の段階で生成が止まります。
この状態からもう一度生成しなおすことはできないので注意してください。
⑧ 高画質, 高品質 (–test, –testp)
今回の–testは、より高画質かつ精密さが増すパラメーターです。また、–testpは、–testに加え、より写実的な画像になります。(–testpのpは、photorealismのpみたいです。)
パラメーター–test / –testp
このパラメーターを使う際は、デフォルトの正方形のアスペクト比なら2枚、その他のアスペクト比なら1枚の画像が生成されます。実際に使って見ましょう
同じプロンプトで–test, –testpを使っていない画像はこんな感じです。
–testと–testpを使ったのがこんな感じです。
特に–testpは現実の写真感が増しているように感じます。使い方によってはかなり使える部類になると思います。
⑨ RAWモード (–style raw)
rawには”生”という意味がありますが、このモードでは、個人的にはプロンプトに忠実になるイメージがあります。
プロンプト–style raw
RAW modeを使った時と使っていない時の画像を比べてみます。
いかがでしょうか。raw modeを使うと、1人の女の子という以外の要素が少ないように思えます。
こう見ると、raw modeを使うと大したことない画像が生成されるようになるのかと思われるかもしれませんが、そういうことではなく、例えば肌が綺麗といったプロンプトを入れるとそれが反映されて、非常に美しい女性が生成されたりします。
Prompt1girl, solo, an extremely delicate and beautiful, best quality, portrait, high detail, 8K, porcelain skin, black hair, long hair, ponytail, brown eyes, looking forward, confident smile, European traditional dress, lace gloves, hat with flowers, walking through a European city, cobblestone street, ancient buildings, vibrant cafe, busy market, bright sunny day, standing out from the crowd, noticeable Japanese beauty, waist-up shot. –v 5.2 –style raw
第3章 まとめ
今回は初心者でも使いやすいパラメーターをご紹介しました!chaosやstyle raw, 縦横比などは特に使いやすいと思います!
これらのコマンドを使って、自分の思い通りの画像を作っていきましょう!
他にもコマンドの使い方などの記事も書いているので、是非合わせてお読みください!
この記事は役に立ちましたか?
もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。
コメント