本記事で解説するのは、『Otter AI』という英語音声文字起こしアプリです。
日本でも、普段の仕事で英語を利用するという方が少なく無いと思いますが、その中には自分の英語力に自信が持てないという方もいらっしゃるでしょう。
そのような方にお勧めしたいのが、このアプリです。
本記事では、英語音声文字起こしアプリ「Otter AI」の概要、登録方法、使い方、利用料金などを見ていきます。
目次
第一章「Otter AI」とはどのようなサービス?日本語対応は?
まずは『Otter AI』がどのようなサービスなのか見ていきます。
『Otter AI』は、AIが録音音声を自動で文字起こしするサービスです。
日常の会話はもちろん、会議や講義といった専門的な用語が飛び交う場での会話にも強く対応しているため、ビジネスや研究、教育の場での使用も可能です。
日本語で利用可能?
現時点(2023年8月5日時点)では、日本語の音声を文字起こしすることはできません。ただし、英語で文字起こしした文章について日本語で説明させることは可能です。
このように、内容を日本語で要約させたり、内容について日本語で質問したりもできます。
他にも、サービス内の説明を日本語に変換することはGoogle翻訳の拡張機能を利用するなどで可能です。(リンク)
Google翻訳の拡張機能を利用すると以上の画像のようにサイト内の説明を日本語に即座に変換することができます。
もし音声自体も日本語で文字起こししたい場合は『tl;dv』という会議の議事録作成AIがおすすめです。詳しくはこちらに記載しています。
第二章 『Otter AI』の登録方法と使い方
2-1『Otter AI』の登録方法
『Otter AI』の登録方法は簡単で、スマホでもPCでも利用できます。
まず、スマホであればアプリをインストール(リンク)、PCでは公式ホームページ(リンク)を開きます。
PCでは『Start for free』をクリックして、『Get Started』をクリック、もしくは『無料で始める』をクリックします。
GoogleアカウントやMicrosoftのアカウントでログイン、もしくはメールアドレスで登録することで利用できます。
上記の画面になれば登録完了です!以下では実際の使用方法を解説していきます。
2-2『Otter AI』の使い方
録音を始めれば文字起こしが始まるのが『Otter AI』の特徴ですが
①録音ボタンを押してすぐに文字起こしを始める
②以前収録した音声や動画ファイルをアップロードして文字起こしをする
という2通りの使い方がPC版にはあります。(ただし、スマホは①のみ)それぞれの機能の詳細と使い方を説明します。
①録音ボタンを押してすぐに文字起こしを始める
録音し文字起こしする機能は、管理画面右上の『Record』というボタンをクリックすることで利用可能です。
このように話しかけることで自動的に文字起こしされていきます。
また、録音を終了後に、Otter AIが自動的に文字起こしした会話内容を要約し、『Summary』として提示してくれます。
テキストを表示しながら録音を再生する場合は、今再生されている箇所が点灯する仕組みとなっているため、テキストを追うことが可能です。
またテキストの誤っている点を編集したり、ハイライトをしたり、写真の挿入も可能です。
②以前収録した音声や動画ファイルをアップロードして文字起こしをする
ファイルをアップロードする機能は先ほどの『Record』の隣の『import』ボタンをクリックすることで利用可能です。
ファイルをドラッグ&ドロップするか、『Browse files』をクリックしてファイルをアップロードしてください。
アップロードして文字起こしをする場合でも、作業を終えるのにかかる時間は音声の再生時間とほぼ同じで、使用できる機能も同じです。
2-3 PC版で使えるショートカット
PC版では数多くのキーボードショートカットを利用できます。そのうち特に使うショートカットをいくつか紹介します。
・『ctrl+space or esc』→ 再生/停止
・『ctrl+left arrow』→ 5秒巻き戻し
・『ctrl+F3』→再生スピードを遅くする
第三章 『Otter AI』の料金とZoom連携について
3-1『OtterAI』はZoomと連携可能
『Otter AI』は、Zoomと連携利用できる「ライブビデオ会議メモ」という機能を出しているのですが、これはZoom上で話された言葉をリアルタイムでテキスト化するという、画期的なサービスです。
また「ライブビデオ会議メモ」に搭載されているのは、テキスト化機能だけではありません。Zoomミーティングが終わったら、文字起こしをしたテキストを編集可能です。
詳細は公式サイトの専用ページ(リンク)を参照ください。
zoom会議の会話をテキスト化できれば、自分が会話を理解できるだけでなく、会議に出席できなかった人にも会議の内容をすぐ伝えられますね。
また、zoom以外にもSlackやDropboxなどとの連携も可能です。
3-2『Otter AI』の料金について 有料プランと無料プランの違いは?
『Otter AI』は、アプリやPCへのインストール自体は無料で行えますが、無料でサービスを利用できる範囲には限度があります。
全部で4つのプランがありますが、そのうち、Baisc(無料プラン)・Pro(有料プラン)・Business(ビジネスプラン)についてその違いを表にまとめました。
Basic | Pro | Business | |
料金 | 無料 | 月額8.33ドル | 月額20ドル |
文字起こし | ○ | ○ | ○ |
要約機能 | ○ | ○ | ○ |
Zoomとの連携 | ○ | ○ | ○ |
1回で録音できる最大時間 | 30分 | 90分 | 240分 |
月に録音できる最大時間 | 300分 | 1200分 | 6000分 |
アップロードできるファイルの数 | 全期間で3つ | 月間10個 | 制限無し |
他のメンバーの招待 | × | ○ | ○ |
となっています。EnterPriseプランについては基本的にBusinessプランのサポートや機能がさらに強化されたものとなっています。
無料プランは毎月合計600分まで利用可能なので、これ以上利用する場合は以下の有料プランの利用をお勧めします。
また、有料プランではボイスメモなどの細かい機能もいくつか追加されます。
3-3 Zoom利用時の注意点
ZoomでOtterを利用する際は少々気にかけるべき点があります。
Zoomなどのミーティング時にOtterを利用する際は、できるだけリアルタイムに近い速度でOtterに文字起こしをしてもらう必要があると思います。
しかし、リアルタイムでの文字起こしは、安定したネットワーク環境が無いと行えないので、会議中は常に安定したWi-Fi環境を維持できるようにしましょう。
また複数人が同時に話したり、ミーティング参加者の中に音楽をかけているユーザーがいるとやはり正確に文字を認識できません。
第四章 まとめ
本記事では、音声認識AI『Otter AI』について紹介しました。
『Otter AI』は自動で文字起こしをしてくれるため、自分が会話を認識するのに役立つだけでなく、会議の議事録を作成する負担も軽減できるでしょう
ビジネスや教育、医療など、専門的な場面で英語を利用する方にもおすすめのサービスです。ぜひ活用してみてください!
執筆者:河津大誠
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