Stable Diffusionを利用する方法の一つにStable Diffusion web UIを使う方法があります。この方法では難しいプログラミングを必要としないため、比較的簡単に立ち上げることができます!
今回はStable Diffusion web UIをGoogle Colabで立ち上げる方法とStable Diffusion web UIの使い方を丁寧に解説していきます!
Stable Diffusionについてはこちらの記事をご覧ください。
目次
第1章 Stable DiffusionがGoogle Colabで使えない原因は?
Google Colab PROの購入が必要
Stable Diffusion web UIをGoogle Colabで立ち上げたい場合必ずGoogle Colab PROの購入が必ず必要です。
実際に無料版でStable Diffusionを立ち上げようとすると、
この様な警告が出てきます。無理やり続行すると、途中で不具合が起こったりアカウントが制限されたりしてしまいます。
Google Colab PROの購入方法
まず、Google Colab PRO購入ページを開きます。
Colab Proの[1 か月あたり ¥1,179]をクリックします。
するとこのような画面が出てくるので[同意する]をクリックします。
[お支払い方法]に必要な情報を入力し[購入]をクリックします。※アカウントのアドレスが大学や会社のものの場合、購入ができない場合があります。エラー文が出てきたら違うアカウントで再度購入手続きをしましょう。
第2章 Google ColabでStable Diffusion web UIを立ち上げる方法
この章ではGoogle ColabでStable Diffusion web UIを立ち上げる方法を紹介します。
大まかな流れは
ノートブックの取得→ランタイムのタイプをGPUに変更→Stable diffusion web UIを立ち上げる
です!
2-1 ノートブックの取得
ノートブックとは、プログラムをインストールしたり、実行するための処理が書かれたものです。
今回は最も人気のあるAUTO1111というノートブックを使っていきます。URLはこちら。
[maintained by TheLastBen]をクリックします。
するとGoogle Colabが開くので、赤枠の[ドライブにコピー]をクリックします。するとGoogle Colabが開くので、赤枠の[ドライブにコピー]をクリックします。
コピーされたGoogle Colabが新しいタブで開きます。ドライブにコピーする前のタブは閉じてしまって大丈夫です。
2-2 ランタイムのタイプをGPUに変更
次にランタイムのタイプをGPUに変更します。
GPUとは画像処理の際に必要となる計算処理を行い、画像処理部分に特化して処理を担当するチップのことです。
まず、画面上部の[ランタイム]、[ランタイムのタイプを変更]をクリックします。
そして[A100 GPU]に変更後、[保存]をクリックします。
2-3 Stable Diffusion webUIを立ち上げる
基本的にはコードの横の三角のマークをクリックしていきます。
・Connect Google Drive
Connect Google Driveを実行します。
ノートブックがGoogle Driveにアクセスするため認証を求められるので、Googleドライブへのアクセスを許可します。
・Install/Update AUTOMATIC1111 repo
Install/Update AUTOMATIC1111 repoを実行します。
これでAUTOMATIC1111の本体のソースコードがランタイムにダウンロードされます。
・Requirements
Requirementsを実行します。
ここではStable Diffusion web UIを動作させるために必要なソフトウェアをインストールします。
・Model Download
ここで、モデルファイルをセットします。今回はmajicMIX realistic 麦橘写实というモデルを使用したいと思います。
まずこちらのリンクを開き、モデルをダウンロードします。
サイドバーから[フォルダ]アイコンをクリックし、[stable-diffusion-webui]>[models]>[Stable-diffusion]にモデルファイルをアップロードします。
これでモデルを指定できたので特に何も書くことなくコードを実行します。・Download LoRA
LoRAは追加学習ファイルともいいモデルファイルに対して追加学習を行った差分ファイルのことです。
特に指定しなくてもなくても大丈夫です。そのまま実行します。
・Control Net
Control NetはStable Diffusionの拡張機能なのでなくても大丈夫です。そのまま実行します。
・Start Stable Diffusion
Start Stable Diffusionを実行
すると実行結果の部分に[Running on public URL:]という表示がでると思うので、その先につづくリンクをクリックします。
Stable Diffusion web UIが立ち上がりました!
第3章 Stable Diffusion web UIの使い方
Stable Diffusion web UIの使い方を解説したいと思います。
基本的には、プロンプトを入力→画像生成→生成画像表示、の3ステップです。
実際に画像を生成してみましょう!
プロンプト:Photo of 20 years Japanese girl in night city.
ネガティブプロンプト:EasyNegative, (worst quality, low quality: 2.0), normal quality, ugly face, unclear eyes, bad mouth, bad anatomy, extra legs, beach, bad anatomy
として画像を生成してみます。
すると数秒でリアルな画風の女性の画像が生成されました!
プロンプト:生成したい画像の内容をテキストで入力する。
プロンプトのコツについてはこちらの記事で詳しく解説しています!
ネガティブプロンプト:生成したくない内容をテキストで入力する。
ネガティブプロンプトを入力すると生成画像のクオリティがあがります。
ネガティブプロンプトについてはこちらの記事で詳しく解説しています!
パラメータ:生成画像の大きさやどのくらいプロンプトを反映させるかなどを指定できます。
今回は3種類紹介したいと思います。
①Restore faces , Hires. fix
Restore faces:画像の顔部分に補正処理を行うパラメータ。
リアルな画像を生成したい時はON、イラスト風の画像を生成したい時はOFFにするとよいと思います。
Hires. fix:大きいサイズの画像を生成する時に、構図の破綻を抑えるために工程を2段階に分ける機能。
基本的にONにする事をお勧めします。
②Sampling steps
Sampling stepsは画像のノイズを除去する回数のことです。
この値が高いと質の高い画像を生成できますが生成の負荷が大きくなってしまうので、デフォルト値の20のままにするとよいと思います。
③CFG Scale
CFG Scaleはプロンプトをどの程度反映させるかの指標です。この値が高いとプロンプトが強く反映されます。
7~10に設定することをお勧めします。
第4章 まとめ
今回はStable Diffusion web UIをGoogle Colabで立ち上げる方法とStable Diffusion web UIの使い方について丁寧に解説しました!
Google Colabでノートブックを用いてStable Diffusion web UIを立ち上げるとプログラミングを使用せずとも簡単にStable Diffusionを利用することができます。プログラミングが難しい方でも立ち上げられるので、この記事を利用して是非Stable Diffusion web UIを立ち上げてみてください!
執筆者;きょうかのばあば きょうか
きょうかのばあば
デジタルシニア テクノロジーを使いこなす71歳のばあば👵
「AITech」では‘内部から生成AIを使ってDXを進める人材を育てる研修サービス’事業を行なっております。
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