Stable Diffusionを利用するとき、「イラスト風」「写真風」などと様々なタッチで比較しながら画像を生成したい!と思ったことはありませんか?
そんな時にお勧めなのが、CIVITAI(シビットエーアイ)と呼ばれるStable Diffusionのモデルファイルを共有するプラットフォームです。
今回は、このCIVITAIの機能や使い方を解説します。
目次
Stable Diffusion CIVITAIとは?
CIVITAIはStable DiffusionによるAIアートおよびモデルの投稿プラットフォームです。
数多くのAIアートやモデルが投稿されており、実際にモデルをダウンロードしたり、そのモデルを使用した画像を生成することができます。
Civitaiでできること
Civitaiには日々数多くのStable Diffusion用コンテンツが投稿されています。コンテンツは主に以下の4種類です。
- モデル(Checkpoint)→画像生成の基本となるアルゴリズム
- LoRA→モデルに読み込ませる追加学習ファイル(モデルをさらにカスタマイズできる)
- VAE→画像のスタイルを変換することで画像生成の精度を上げるアルゴリズム
- ポーズ集→Controlnetを用いて人物のポーズを指定
データのダウンロードには、アカウント作成は必要ありません。
CIVITAIの使い方
CIVITAIの使い方を説明します。CIVITAIのリンクはこちら
サインイン
まずCIVITAIはサインイン無しで利用できます。ただ、サインインするメリットもいくつか存在します。
具体的には、モデルのブックマーク登録や成人向けコンテンツ表示設定の切り替えなどです。
また、CIVITAI内で使用できる通貨である「Buzz」も獲得できます。
サインインするにはまず、公式サイトの画面右上の「Sign In」ボタンをクリックします。GoogleアカウントやGithubアカウントでサインイン可能です。
成人向けコンテンツの表示切り替え
成人向けコンテンツを表示しない場合は設定を切り替えましょう。
画面右上の自分のアイコンをクリックし、「Account Settinngs」を選んでください。
デフォルトでは、「Mature Content」ボタンがオフになっています。
「Mature Content」をオンにすると、成人向けコンテンツが表示されるようになります。
オンにする場合は細かい設定も可能です。
このページで暴力や不快な画像の表示・非表示もできます。
モデルやLoraを検索
次に、モデルやLoraを検索してみましょう。画面上部から投稿内容のカテゴリーを選択します。
主なカテゴリーは以下の4種類です。
- Models:モデル、LoRA、VAEなどを表示するカテゴリー
- Images:投稿画像を閲覧できるカテゴリー
- Videos:投稿動画を閲覧できるカテゴリー
- Articles:Stable Diffusionに関連する記事が投稿されているカテゴリー
Stable Diffusionのモデルとは画像生成に使用するアルゴリズムのことです。CIVITAIにおいてトレーニング済みのモデルはCheckPointと呼ばれています。
使用するモデルを変更することで、生成される画像の特徴も大きく変わります。
→Stable Diffusionのおすすめのモデルはこちら
また、LoRAは、checkpoint(モデルファイル)に対して追加学習を行ったカスタム用ファイルになります。
ここでは、「Models」を選ぶものとして話を進めていきます。
モデルのダウンロード方法
モデルをダウンロードする場合は、「Month」の右横のボタンをクリックし、「Checkpoint」を選択します。
「Checkpoint」を選ぶと、モデルが人気順に並ぶので、気に入ったモデルを選びます。
続いて、ダウンロードボタンからダウンロードします。
LoRAのダウンロード方法
LoRAとは、モデルに追加学習を行ってカスタマイズするためのファイルです。追加学習により、独自のタッチやコンセプトを加えられます。
CivitaiでLoRAをダウンロードする場合は、まず画面上部の「Models」を開き、フィルターから「Lora」と「LyCORIS」にチェックマークを入れます。
表示された画像の中から好きなものを選んで、ダウンロードボタンを押してダウンロードします。
ダウンロードしたモデルをローカルPCに登録する方法
次に、ダウンロードしたモデルをローカルPCに登録してみましょう。
→Stable Diffusionをローカルで利用する方法はこちら
まずStable Diffusionがインストールされたファイルを開きます。
ファイルをダブルクリックして、「models]をクリック。
「models」➡「Stable-diffusion」と遷移してフォルダ内にダウンロードしたモデルを配置すると登録完了です。
商用利用の有無と画像生成について
商用利用の確認方法
CIVITAIではモデルやLoraごとに独自の商用利用関連規約が設定されています。
画面下にスクロールすると「License」という項目があり、その右側に買い物カゴに斜線が入ったマークが表示されています。(斜線がない場合もあります)こちらをクリックすると、商用利用に関するルールが表示されます。
「Use the model without crediting the creator」→クレジット記載の必要性の有無
「Sell images they generate」→商用利用の可否
「Run on services~」→商用利用目的のサービス内でのモデル利用の可否
「Run on Civitai」→Civitai上での利用可否
「Share merges~」→マージして使用することの可否(マージ:他のモデルと統合すること)
「Sell this model~」→モデル自体の販売やこのモデルをマージしたものの販売の可否
「Have different~」→マージして生成したモデルにおいても同じ利用条約を適用する必要があるか否か
Civitaiでの画像生成の方法
Civitaiではデータのダウンロードの他に、自分で画像を生成することもできます。
まず、右上の「Create」ボタンをクリックします。
左側に画像生成ウィンドウが表示されます。
スクロールしながら以下の各項目を入力していきます。
- Model:モデルを選ぶ
- Embedding:独自の画像を導入する
- Prompt:プロンプト(呪文)を入力する
- Negative Prompt:ネガティブなプロンプト(呪文)を入力する
- Matute Content:成人向けコンテンツを生成したくない場合はオフにする
- Aspect Ratio:解像度を選択する。「Square」「Landscape」「Portrait」の3つのパターンがある
- Quantity:生成する画像の枚数を指定する
以上の項目を設定して「Generate」ボタンをクリックすると、画像が十数秒で生成されます。
まとめ
今回は、CivitaiというStable Diffusionとモデルの共有ができるプラットフォームを紹介しました。
Civitaiを使いこなせば、お気に入りのモデルやLoRAをダウンロードして、イメージ通りの画像を自由自在に生成できます。
皆さんもCivitaiのデータを存分に活用して、画像生成AIの世界を楽しみましょう!
執筆者:河津大誠
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