Stable diffusionは自分がイメージした画像の内容を表現した文章(呪文やプロンプトと呼ばれる)を入力することでAIが自動で画像を生成する、オープンソースの画像生成AIサービスです。
画像はリアル系からイラスト系、アニメ系と幅広く編集が可能で、ソースコードや学習済みの機械学習モデルは無償で公開されているため、初心者〜プロと幅広い層で活用することができます。
ただ、イメージ通りの画像を生成するには、適切な呪文(プロンプト)を用いる必要があります。
この記事では特に髪型に関する呪文(プロンプト)に焦点を当てて紹介します。
⇨Stable Diffusionで用いる呪文全般についてはこちらの記事を参照ください
目次
第1章 Stable diffusionで髪型を生成するには
Stable diffusionでは、生成した画像の人物の髪型や髪の色をさらに変えたい時にプロンプト(呪文)を追加入力することでその特徴を持った人物に再生成することができます。
基本的には、プロンプトとネガティブプロンプトを入力し、生成を繰り返しながらイメージに合った画像を作り出していきます。
第2章以降でプロンプト(呪文)の入力例をご紹介しています。
例えば、Dream Studio経由でStable diffusionを利用する場合は、下記のような「Prompt」の枠に、自分でイメージする髪型や髪の色を単語で入力し、「Negative prompt」に除去したい単語を入力します。
プロンプトを入力するにあたっては、絶対に外せない髪型や髪色などを先頭に持っていくようにします。
その他、クオリティの高い画像生成をするには下記のことを意識しましょう。
- 単語と単語の間には「,」を入れます。
- 画像生成をする際に、トークン数が表示されますが、75個以上にはならないようにしましょう。(「,」も1個でカウントされます)
逆を言えば、75個までの単語を入力し指示することが可能です。(75個以上も入力できますが、思ったように生成されないことが生じやすくなります)
- 強調したいプロンプトは()を使うと強調して指示を出すことができます。
- 細かく除外しながら質を良くしていくには、ネガティブプロンプトを上手く利用するようにしましょう。
髪型や髪色に合わせて服装や衣装を設定することで、さらにクオリティーの高い画像が完成することができます。
服装や衣装の設定も髪型などと同じようにプロンプトやネガティブプロンプトを入力することで変えていくことができます。
第2章 髪型に関する呪文(プロンプト)一覧
Stable diffusionの画像の髪型をどのようなプロンプトを入力することで変えることができるのかご紹介します。
髪型
プロンプト(呪文) | 意 味 |
straight hair | ストレートヘアー |
ponytail | ポニーテール |
braid hair | 三つ編み |
twintails | ツインテール |
pompadour | リーゼント |
Mohawk haircut | モヒカン |
髪の長さ
プロンプト(呪文) | 意 味 |
absurdly long hair | お尻よりも長い髪 |
shoulder length | 肩までの長さの髪 |
buzz cut | 坊主頭 |
slicked back hair | オールバック |
disconnected undercut | サイドとアンダーを短く 刈り上げたツーブロック |
mushroom cut | マッシュヘア |
前髪
プロンプト(呪文) | 意 味 |
blunt bangs | ぱっつん前髪 |
forehead | センター分け |
No bangs | 前髪なし |
アレンジをした髪型
プロンプト(呪文) | 意 味 |
messy hair | くせ毛 |
curi inside hair | 内巻き毛 |
ringlets | リングレット |
flipped hair | 外はね |
hair bun | お団子頭 |
上のモデルを下記のプロンプトを入力してみます。
- プロンプト入力例:anime,straight hair,absurdly long hair,No bang
第3章 髪の色・髪質に関する呪文一覧
髪の色
プロンプト(呪文) | 意 味 |
black hair | 黒髪 |
blonde hair | 金髪 |
copper hair | 赤茶色 |
colored inner hair | インナーカラー |
two-tone hair | ツートンカラー |
gradation color hair | グラデーションカラー |
髪質
プロンプト(呪文) | 意 味 |
coarse hair | 硬い髪質 |
thin hair | 細い髪質 |
fine hair | 猫っ毛 |
silky hair | すべすべとした艶のある髪質 |
messy hair | ぼさぼさの髪、癖毛 |
wet hair | 濡れ髪 |
ここまでの髪型で画像生成をしてみます。
上のモデルに下記のプロンプトを入力し画像生成をしてみます。
- プロンプト入力例:anime,straight hair,shoulder length,gradation color hair,blunt bangs,blue hair,pink hair,silver hair
第4章 Stable diffusionで髪を編集する時の注意点
大きな注意点として、髪の色が服装や衣装の色に移る場合があります。
例えば、髪の色を赤くしたら持っていたバッグまで赤くなったりすることがあります。
そのような問題が起きた際の対処法をお伝えいたします。
- プロンプトに入力する際に白色など薄い色は前半に、黒や赤など濃い色は後半部分に配置する
- 「BREAK」という単語をプロンプト内に入力する
例:long hair, BREAK, office, BREAK, suit,
- {}を使い強調することで色移りを防ぐ
例:{white shirt}{blue skirt}
- 他の要素(服装や衣装、小物など)にも色の指定をする
上記の手段を組み合わせることで、明確に色の気分を行うことが可能です。
まとめ
本記事を通して、Stable Diffusionを利用して様々な髪型や髪の色を持つ人物の画像を生成する方法について解説しました。
髪型から髪の色、さらには髪質に至るまで、多彩なプロンプト(呪文)の入力例を紹介し、それぞれの意味や効果を詳しく説明しました。また、生成したい画像の質を高めるためのテクニックや、色移りを防ぐための対処法についても紹介しました。
Stable Diffusionの魅力は、ただリアルな画像やイラストを生成するだけでなく、ユーザーが具体的なイメージを「呪文」として入力することで、その想像を形にすることができる点にあります。
これからStable Diffusionを利用するにあたっては、本記事で紹介したプロンプトの入力方法を参考にして頂きながら、さらに独自の試行錯誤を加えてみることが重要です。例えば、オープンソースとして提供されているため、技術的な知識がある方はソースコードや学習済みのモデルをカスタマイズすることで、更に個性的な画像生成が可能です。
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