Adobe Fireflyとは、王手ソフトウェアメーカーであるAdobeからリリースされた生成AIです。
Adobe Fireflyでは、「テキストからの画像生成」「画像編集」「テキスト自体のデコレーション」などを行うことができます。従来のAdobe製品では、動画生成やポスター作成といった作業を行うことができましたがAdobe Fireflyを使うことで、このような作業を補助することができるでしょう。
このツールの特色としては、「著作権上の懸念が完全に払拭されている」という点にあります!
本記事では、Adobe Fireflyの使い方や料金体制について詳しく紹介していきます。
目次
1章『Adobe Firefly』の概要と始め方
先ほど述べたようにAdobe Fireflyは、画像生成、画像編集、テキスト加工などを行うことができる生成AIです。
さらに、現在も新たな機能が開発中であり、「テキストからSVGを作る」機能や「テキストからテンプレートを作成する」機能などがリリース予定となっています。さらに日本語を含む100言語以上に対応しているので、非常に使い勝手が良いと言えるでしょう。
このように進化を続けているAdobe Fireflyの始め方を早速紹介していきます。
1-1『Adobe Firefly』の始め方
①アカウントの作成
まずは公式サイトを開きましょう。
公式サイトのログインボタンをクリックします。Adobeにアカウントを持っている方は登録しているメールアドレスからログインしましょう。
初めてログインする方はアカウントを作成しましょう!「アカウントを作成」というボタンもありますが、「Googleからログイン」のボタンをクリックしてもアカウント作成ページに移動することができます。
ガイドラインに同意したら、登録完了です!
2章『Adobe Firefly』の料金・商用利用
2-1『Adobe Firefly』は無料で使える?
結論から言うと、Adobe Fireflyは無料で使うことができます。
ホーム画面から自分のプロフィールを確認していくと、上の画像のように残りのクレジット数が出ていることがわかります。このクレジットを使ってAdobe Fireflyの機能を使っていくのです。
画像の通り、無料でも25クレジットが付与されておりこのクレジットの範囲であれば十分利用ができることがわかります!
2-2『Adobe Firefly』の料金プラン
Adobe Fireflyには、無料プランとプレミアムプランの2種類のプランがあります。概要は以下の通りです。
プラン | 無料プラン | プレミアムプラン |
料金 | 無料 | 680円/月 |
クレジット数 | 毎月 25クレジット | 毎月 100クレジット |
追加特典 | なし |
|
ここで注目すべき点はクレジットに「毎月」と言う表記があることです。これは、無料プランでクレジットを使い切ってしまっても1ヶ月待てばまた使えるようになると言うことです!
さらにクレジットは繰り越しができないようなので、注意する必要があります。
さらにクレジットを使い切ってしまった場合、有料プランのみ機能を利用できることがあります。
・Creative Cloud および Adobe Stock の有料ユーザーの場合
生成速度が落ちるもののそのまま機能を使うことができます。
・Adobe Express および Adobe Firefly の有料ユーザーの場合
画像生成機能を1日2回まで使うことができます。
2-3『Adobe Firefly』のクレジット
Adobe Fireflyには、クレジットがあることがわかりました。次に機能ごとに必要なクレジット数をご紹介します。
機能 | 必要なクレジット数 |
テキストからの画像生成 | 1 |
生成塗りつぶし | 1 |
生成再配色 | 1 |
テキスト効果 | 現時点では0 |
このように基本的に1回の使用につき1クレジットという認識で良いということがわかります。無料プランであれば25回使えると言うことがわかります。
なお、料金プラン等に関しては、2024年の1月より変更となる可能性があるようです。詳しくは2024年1月以降に公式サイトをご覧ください。
2-4『Adobe Firefly』は商用利用できる?
Adobe Fireflyが商用利用ができるかについて説明します。公式サイトからの引用になります。
【2023年9月13日】
アドビ(Nasdaq:ADBE)(本社:カリフォルニア州サンノゼ、以下アドビ)は本日、Adobe Expressで「テキストから画像生成」および「テキスト効果」といった、Adobe Fireflyの生成AI機能の商用利用を開始したことを発表しました。
こちらの資料のようにAdobe Fireflyは商用利用できることがわかります!
3章『Adobe Firefly』の使い方
Adobe Fireflyの使い方を解説していきます!
Adobe Fireflyの主な機能は、以下の通りです。
- Text to image (テキストから画像を生成する)
- text effect (フォント作成)
- Generative Fill(生成塗りつぶし)
- Generative Recolor(生成再配色)
それぞれの機能の使い方を解説していきます。
3-1『Adobe Firefly』の画像生成機能
まずは、最も基本的な機能である、テキストを元にした画像生成機能について紹介します。
画像生成のページに移動すると、実際にAdobe Fireflyによって生成された画像を見ることができます。
プロンプトの内容も見ることができるので、プロンプトの参考にすることもできます。
今回は「軍服を着たペンギンの軍隊、氷の上を歩いている、敬礼している」というプロンプトを実行しました。
画像生成AIの中ではプロンプトが英語でなければならないものもありますが、Adobeでは日本語のプロンプトも受け入れてもらえるようです。
生成をすると上の画像のようになりました。4パターンの画像を出力してくれました。プロンプトに対する忠実度は非常に高いと感じました。
コントロールパネル
Adobe Fireflyでは画像生成の際にさらに設定をすることができます。
画像生成結果の画像の右側にコントロールパネルがありますのでこちらから細かい設定を加えていきます。
コントロールパネルは上の画像のように画像生成画面の任意の画像をクリックすることで、出現させることができます。
モデルバージョン
初めにモデルバージョンを選択できます。「Firefly Image2」は「Firefly Image1」をもとに作られた次世代版であるので、好みにはなりますが、「Firefly Image2」を使うことをお勧めします。
縦横比
縦横比を「3:4」「4:3」「1:1」「16:9」の中から選択できます。
コンテンツタイプ
イラスト風の画像にするか、リアルな画像にするかを選ぶことができます。「視覚的な適用量」のカーソルでどれだけアートor写真の度合いを強くするかを調整できます。
スタイル
自分で画像をアップロードするか、デフォルトの画像を選ぶことで参照画像を選択することができます。この参照画像をもとに生成する画像のスタイルを一致させます。
どれほど一致させるかもスタイルの「強度」のカーソルによって調整できます。
詳細設定
詳細設定はいわゆる「ネガティブプロンプト」です。これを用いれば、画像を生成する際に取り入れたくない要素を排除することができます。画像から分かる通り、ネガティブプロンプトはどうやら英語の入力が必要なようです。カンマ、またはエンターキーで単語やフレーズを区切って最大10個まで入力することができます。
3-2テキスト効果
テキスト効果という機能は自分でフォントをデザインすることができる機能です。
生成AIによる画像生成において文字の正確な生成はなかなか難易度が高いため、専用の機能が存在するのは良いですね!
上の画像のように虎の毛皮のようなデザインにしたり、鱗のようなデザインにすることができます。
プロンプトの際には、実際に打ち出したい文字を「テキスト」の欄に入力します。「プロンプト」の欄には文字をどのような素材で加工するかを入力してください。
今回は宝石の素材で「生成AI」という文字を作り出します。
このような仕上がりになりました。アルファベットだけでなく漢字やひらがな、カタカナにも対応しているようです!しかし漢字は少し線が細くなってしまうようですね。
3-3 生成塗りつぶし機能
生成塗りつぶし機能は画像の不要な部分を削除したり生成画像を指定範囲内に追加できる機能です。
まず、生成塗りつぶしを選択します。
するとこのような画面になるので、修正したい画像をアップロードします。
次にこのような丸いマークをマウスで動かせると思うので、画像の修正したい部分を選択します。
私は首元を選択し、ネックレスと入力してみました!
すると、綺麗にネックレスの要素を追加してくれました!
また、上記の画面で背景をクリックすると、背景を生成塗りつぶししてくれます!反転をクリックすると、背景はそのままで、メインの人物などを作り変えてくれます!
3-4 生成再配色機能
生成再配色機能は配色を文章を元に変更する機能になります。
生成再配色を選択するとこのような画面になります。
先ほど同様、画像をアップロードするのですが、SVGファイルだけが対応なのでご注意ください。
あとは、どのように再配色したいかを入力するだけです!
上記のようにAdobe Fireflyには様々な機能があるためぜひ一度利用してみてください!
4章まとめ
今回は画像生成や編集、テキスト加工ができる生成AIであるAdobe Fireflyをご紹介しました。Adobeから出ているAIということもあり、テキスト加工のように業務上で使える機能もありました。その一方で画像生成機能では、日本語でプロンプトできる便利さや、プロンプトに忠実な画像生成能力など幅広い使い方があることがわかりました。
【資料無料ダウンロード】
・AI業務活用お役立ち資料
・用途別のおすすめAIをご紹介
・生成AIの業務導入事例も掲載
関連記事
この記事は役に立ちましたか?
もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。
コメント