ノーコードかつ無料でチャットボット作成?AIツールを使ってchatbotを作れるツール一覧!

皆さんはChatGPTを使ったことがあるでしょうか?ChatGPTでは、気になることを人に話しかけるような文章で入力することで、会話をするように所望の情報を手に入れることができます。このようなChatGPTをはじめとしたLLMを総称してチャットボットといいます。

ところで、皆さんは自作のチャットボットを作ったことがあるでしょうか?自作のチャットボットを作るメリットとして一般的には知られていない自分に必要な情報を読み込ませることで、自分のためだけのチャットボットを作成できるという点があります。今回は、チャットボットを作成できるツールについてご紹介していきます!

1章 チャットボットを作るメリットは?

ここまで聞いてそもそも自作チャットボットを作成する必要性を感じられていない方もいるでしょう。自作チャットボットを利用することのできる環境として1番に上がるのが企業です。

社内チャットボット

社内チャットボットを作ることで、社内での業務をスムーズにすることができます。例えば営業部門で営業先の会社名や進捗状況を書かれているドキュメントを読み込ませたとします。

営業先の会社について知りたいことや、担当者がわからないときにChatGPTに尋ねるように

⚪︎⚪︎社の担当の方は誰ですか?また、プロジェクトの内容や提示金額について教えてください。

といったプロンプトを打ち込むとこれに答えてくれます。

対顧客用チャットボット

お客様向けにチャットボットを作成することもできます。例えば、役所などではさまざまな書類の手続きがさまざまな窓口に分かれており申請先や方法がわからなくなることがありますよね。

これに問い合わせる人が多いと役所側も対応する窓口を教えるための窓口といった新たな人員を割く必要が出てきます。これをチャットボットで解決できるのです。

公式サイトに

⚪︎⚪︎の更新はどの窓口に行けば良いですか?また、必要な書類は何ですか?

と尋ねるだけでお客様は気軽に情報を知ることができますし、役所側も人員を他の他の窓口に割くことができるわけです。

ここまでのお話からチャットボットの有用な使い方はご理解いただけたでしょうか?

2章 chatbot作成AIツール3選

Dify

Difyは筆者が1番おすすめしているチャットボット作成ツールとなっています。チャットボットを作るにあたってプログラミングの技術や専門的な知識が必要であると思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?

Difyの特徴としては、ノーコードで高性能なチャットボットを作ることができるという点です。

ワークフローでアプリを作れる

画像出典 Dify

Difyはこのようにワークフロー上に用意された機能を並べていくことで直感的な操作により、チャットボットを作成することができます。

また、社内情報などの独自情報を追加してその情報をもとにチャットボットに回答させるRAG機能も充実しています。RAG専用のテンプレートワークフローがあり、ドキュメントも簡単にアップロードが可能となっています。

Difyのローカル環境での構築

ローカルでのdifyの立ち上がりが成功した場合

画像出典 Dify

画像出典 Dify

Difyはローカル環境でも動作させることができます。ローカル環境での動作方法はこちらの記事をご覧ください!

ローカルで動作させるメリットとしては、外部に漏らしたくない設計内容であったり文書を扱う際にDifyのサーバーを介さずに読み込ませることができるという点が挙げられます。

社外秘の情報を取り扱う際にはセキュリティ面を考えるとローカルでの動作は必須となってくるでしょう。また、ローカルでの動作では全ての機能が無料である上にファイルの容量の制限もなくなるのが嬉しい点です。

coze AI

coze AIも無料かつノーコードでチャットボットを作ることができるAIツールとなっています。

行動原理を書く

画像出典 coze

coze AIではこのようにテキストプロンプトでAIに指示を出すことで、AIが指示に沿ったチャットボットを作成してくれるという流れでチャットボット作成を行います。

プラグインが60種類以上ありボットの機能を拡張することができるのもcoze AIの特徴と言えます!

notionを選択

画像出典 coze

RAGの機能も充実しており、PDFやテキストの形式の他にもNotionやGoogle Docといった多様な形式においてRAGを行うことができます。

Poe AI

こちらが1番オーソドックスかつシンプルなチャットボット作成ツールとなっています。

ボットに設定するプロンプトの入力画面

画像出典:https://poe.com/

このようにボットに使用するLLMのモデルやどのような特性を持ったチャットボットであるかを設定しチャットボットを作成するという流れとなっています。

自作チャットボットを運用している様子

このようにビジネス向けに使えるチャットボットというよりかはキャラクターになりきったチャットボットという色が強いように感じます。

はじめに簡単なチャットボットを作ってみたいという方はこちらから始めるのが良いでしょう。

3章 チャットボットは信用できる?

ここまで聞いてチャットボットに興味を持っていただけたかと思います。ここでチャットボットについていくつか懸念点もあるかと思います。

チャットボットの精度について

皆さんは、ChatGPTなどを使っていて明らかに誤りである回答が返ってきたこともあるかと思います。

チャットボットの誤った解答例

画像出典 OpenAI

例えば、こちらはChat GPTのGPT3.5という1番性能が低いモデルに総理大臣の名前を聞いた様子です。2024年現在の総理大臣の名前は岸田文雄ですが、一つ前の総理大臣の名前を出してしまっています。

このようにChatGPTが誤りの情報を出すのにはいくつかの原因が考えられます。一つが、「学習データが最新ではない」ということ。もう一つが「学習データにない情報を無理やり回答している」ということです。どちらにせよチャットボットの回答の精度は学習データによって左右されることが多いということがわかります。

一方自作チャットボットではこちら側で必要な情報を必要な時期に学習させることができます。今回の例で言えばリアルタイムでの総理大臣の名簿を学習させていればChatGPTはこちらの回答に答えることができるということです。このように自作チャットボットではリアルタイムでのカスタマイズされた情報を読み込ませることができるのです。

社内チャットボットの情報漏洩の危険性は?

社内チャットボットとして社内の文書をチャットボットに学習させる際に学習データが外部に漏れることはないかという心配もあるでしょう。

これについては、ローカル環境やセキュリティがしっかりしたツールで文書を読み込ませることによって対応することができます。ローカルLLMについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。簡単にいうと、自分のパソコンの中にチャットボットの環境を整えることで、Chat GPTを使ってもOpenAI社のサーバに情報が送られないようにすることができるのです。

また、マイクロソフトのAzureなどのセキュリティ環境が担保されている場所に文書をアップロードすることも重要です。

4章まとめ

今回は、チャットボットを誰でも簡単に作ることができるようなAIツールをご紹介しました!チャットボットを簡単に作れる時代になったということで業務への導入がどんどん進んでいくことでしょう。

皆さんもぜひチャットボット作成ツールを使って時代の先取りをしていきましょう!

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