プロ級の日本語楽曲を作曲!無料で1200曲作れる音楽生成AI「Udio」の使い方を紹介

音楽生成AIといえば「Suno AI」が有名ですが、新しく公開された「Udio」が海外のSNSでも話題になっています。

Udioは、Google DeepMindの研究者やエンジニアなどが開発に関与し、その高い音楽生成能力から「AIかどうか判別できないクオリティ」と評価されています。

この記事では、Udioの特徴や使い方を、初心者にもわかりやすく解説していきます。

1章 Udioとは?

音楽生成AIサービス「Udio」は、2024年4月10日にパブリックベータ版として無料で一般公開されました。

このサービスは、テキスト入力するだけでユーザーの指定したジャンルや雰囲気に基づいてオリジナルの音楽トラックを自動生成することができます。

1-1 Udioの特徴

それでは、音楽生成AI Udioはどのような特徴があるのでしょうか。

  • 現在はベータ版で、1ヶ月に1200曲まで無料で作曲可能
  • テキスト入力で音楽が自動生成され、操作が非常に簡単
  • 音質が高く、ボーカルのリアルさを表現可能
  • バック演奏の音質も優れており、1回の生成で32秒の音楽を2パターン作成可能
  • 日本語の歌詞にも対応し、J-POPなどのスタイルも指定可能

音楽制作の経験がない初心者でも、テキストから簡単にボーカル付きの音楽やBGMが作れる最強ツールです。特に、先ほど言及したSunoという音楽生成AIはクオリティーの高さにおいてかなり評価を受けていましたが、無料で作れる曲数には制限がありました。

現時点では、ベータ版ということで1ヶ月あたり1200曲という実質無制限の量の音楽を作れるというのは非常にありがたいですよね。

2章【写真つき解説】Udioの使い方

早速Udioの使い方について紹介していきます!

2-1 Udioの始め方

まずは、Udioを始めるための準備をしましょう!

①ログインする

まずは公式Webサイトにアクセスしましょう。

udioの公式サイト画面

画像出典 Udio

ページ右上の「Sign In」ボタンをクリックしてログインしていきます。

Sign inの手段は様々なアカウント

画像出典 Udio

Googleアカウント、Discordアカウント、またはX(旧Twitter)アカウントのいずれかで連携することができます。

プロフィールを入力する

画像出典 Udio

プロフィールを入力し、送信ボタンをクリックすることで、登録が完了します。

以下画像のような画面に移動します。

操作画面の概要

画像出典 Udio

“Discover”、つまりホーム画面では、音楽を作るだけでなく、他の人が作った音楽も聴くことができますので、ぜひチェックしてみてください。

左メニューの“My Creations”では、自分の作品を確認できます。左メニューの“Liked Songs”では、♡(ハートマーク)をつけた作品を確認できます。

また、SNSで共有することもできます。

2-2 曲を作ってみる

Udioはアーティストの声を使って曲を生成することはできませんが、アーティストのスタイルを使って音楽を生成することができます。

自動で曲を作ってもらう

まずは、作りたい曲の説明を入力しましょう。Udioでは、テキストプロンプトによって作りたい曲の説明を行うことができます。

テキストによってプロンプトを入力する

画像出典 Udio

プロンプト(入力指示)入力欄にテキストを入力します。「Auto-generatec」を選択していることを確認します。

「Reset Prompt」では、プロンプトをクリアにできます。

サイコロマークをクリックすると、曲のプロンプトが完全にランダムで作られます。「何を書けばいいかな?」と悩んだときは、これを参考にしてみるのがおすすめです。

次に、ジャンルやムードを指定してみましょう

曲調の指定を行う

画像出典 Udio

「Suggested tags」では、タグをクリックして、曲調を指定することもできます。

createをクリックして曲を生成する

画像出典 Udio

「Create」ボタンをクリック。

実際プロンプトは以下のようにしてみました!

プロンプト

a song about the whispers of ancestors, hip hop

このように、プロンプトは英語であることが望ましいです!

1つのプロンプトで2つの曲が作れる

画像出典 Udio

約3分程度で、毎回一つのプロンプトに対して二つの曲を作ってくれます。

結果がこちら

完成度高すぎませんか?AIが作ったとは思えないクオリティーの高さです。

そしてAIの声質が良い…恐ろしいですね。

曲をダウンロードする画面

画像出典 Udio

生成された曲は、右の「…」からダウンロードができます。現在では、MIDI出力できないみたいです。

その他にも以下のことができます。

  • リミックス
  • トラックの延長
  • トラックを表示
  • トラック履歴を表示
  • プレイリストに追加
  • 共有
  • ダウンロード
  • 削除
  • レポートソング
様々な曲編集機能がある

画像出典 Udio

リミックス機能を使って編集ができたり、イントロやアウトロを追加して、曲を長くすることも可能です。

前後にどんどん要素を足していって、完全な曲の形を作り出すことができるということですね。

自分で歌詞を書く

Udioでは、設定しなければ歌詞はAIによって自動生成されますが、独自で歌詞を作成することができます。

独自の歌詞を作成するには、カスタム歌詞のプロンプト入力欄にテキストを追加するだけです。

歌詞を入力するだけで歌詞になる

画像出典 Udio

今回、プロンプトには「City pop in Japanese」を入力し、Lyricsに大きな古時計の歌詞を指定しました。

結果は以下の通りです。

ひとつ目の曲は冒頭が歌えてないですが、二つ目は歌詞通りに歌えてますね。

日本語の曲まで作ることができるとは…しかも日本語の発音が非常に自然でAIが作ったとは絶対に気づけません!

ちなみに、現時点で歌詞に使える言語は以下の7か国語になります。

  • 中国語
  • 日本語
  • ロシア語
  • ポーランド語
  • ドイツ語
  • フランス語
  • イタリア語

また、括弧を使ってバッキングボーカルを指定することもできるみたいです。これを使うだけで完璧に1曲作れてしまいますね!

BGMを作ってもらう

歌詞付きの曲のクオリティも非常に高いですが、歌う曲だけでなくBGMを作ることもできます。

BGMを作成する方法

画像出典 Udio

歌詞無しの音楽、いわゆるBGMを作成したい場合は、「Instrumental」にチェックを入れます。

同様にプロンプトを入力して、生成します。

結果がこちら

歌詞無しのBGMができました!すばらしい

3章 料金プラン・商用利用

Udioは現在、パブリックベータ版が公開され、無料で利用できます。

今後料金プランが確定する可能性がある

画像出典 Udio

Udioの正式版のリリース日や料金体系、商用利用については、まだ公表されていません。

現在は、1ヶ月あたり1200曲を無料で作ることができるということのみがわかっていますが、今後有料プランが出ると、無料で作れる曲数も限られてくるかもしれません。

最新の情報は公式サイトをご覧ください!

4章 まとめ

使ってみた感想やわかったこと

  • テキストから音楽が自動生成される
  • 歌詞も自動生成されるし、入力もできる
  • 出力されるまでに大体3分くらい
  • 毎回一つのプロンプトに対して二つ曲を作ってくれる
  • AIの声質が良い…
  • あらゆるジャンルに対応
  • MIDI出力できない
  • 音質が高く、ボーカルのリアルさを表現可能
  • バックの演奏の音質も優れており、1回の生成で32秒の音楽を2パターン作成可能
  • 日本語の歌詞にも対応し、J-POPなどの日本の音楽スタイルも指定可能
  • 現在はベータ版で、1ヶ月に1200曲まで無料で作曲可能

楽器の追加や楽譜の出力など、実用的な機能はまだ実装されていないように思えます。そのため、本格的にミュージシャンがAIを活用して音楽制作をするには、こうした点がクリアにされる必要があると、個人的に感じました。

とはいえ、AIと人間が作ったものを区別するのが難しくなってきましたね。

いずれ有料化されるかもしれないので、今のうちに使い倒しましょう!

最後までご覧になっていただきありがとうございました!

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