Googleが開発した日本語に強い会話型AI『Bard』の使い方と料金

本記事で紹介するAI「Google Bard」とは、Googleが開発した会話型のAIで、プロンプトを入力することで、文章を生成してくれます。

ChatGPTを筆頭に、今あらゆる企業が競い合うようにAIの開発を行っておりますが、Googleはこの「Bard」という人工知能を作り上げたのでした。
本記事では、『Google Bard』の登録方法や日本語での使い方、機能、料金などを見ていきます。

生成AIハッカソンの詳細情報

第1章 「Google Bard」の登録方法

①「Google bard」の公式ホームページにアクセスする

bard

bard

リンク:Bard (google.com)

Googleのサービスであることからご想像いただけるように、このAIはGoogleのアカウントさえあれば利用可能です。(ただし、18歳以下はアカウント保有していても利用不可)

ログイン情報入力→「Bardを試す」をクリック→「利用規約とプライバシー」に同意するという手順を踏むと、AIとのチャットルームが表示されます。これで登録は完了です。

第2章 「Google Bard」の機能・利用方法

『Google Bard』の基本的な使い方

GoogleのAIであるBardのプロンプト入力画面

画像出典:Google Bard

サイトにアクセスするとこのようなプロンプト(質問文)入力画面が表示されます。

ちなみに最近日本語にも対応しました。

実際に「大学の講義を休む時のメールを書いて」と入力したところ、

Google bardにて質問文に対する回答が複数表示されている様子

画像出典:Google Bard

 

このように出力してくれます。ChatGPTとの大きな違いは、画像のように、いくつか候補を並べて表示してくれるところです。

非常に便利ですね。

また、AIの回答に対して評価をすることができ、それによって自分好みの回答をAIに学習させられるというところも、とても優れています。

Google Bardを使ってできること

対話型AIにできることはあまりにも多岐にわたるので、ここでどのような使い方を解説するか、大変迷うところではありますが、ここではGoogle Bardの得意とする点をいくつか見ていきましょう。

①プログラミング

Google Bardはプログラミングをできますので、質問者の要求に応じて適切なソースコードを返してくれます。
「塾のWEBサイトのソースコードを書いてほしい」「XXのバグを修正するためのコードを書いてほしい」など、質問者が構想するデザインを実現するためのソースコードを提案してくれます。

Bing AIにてHTMLコードを生成してもらっている様子

お知らせ欄を制作するためのHTMLコードを聞いてみました

ただし、作業するにあたっては、どのような規模のプログラム生成まで対応できるのかを把握しておく必要がありますね。

②失敗できない公式の文章の作成や表現の確認

結婚式や大勢の前で行う挨拶など、時には失敗できない文章作成を任されることがあるでしょう。
このような時は、AIの力を頼ってみてはいかがでしょうか。

Bing AIを用いて公式の文章を生成している様子

校長としてのスピーチを作ってもらいました。

AIは、ネット上にある様々な挨拶文を取り込んだ上で、語法に不自然な点が無いよう挨拶文を生成可能です。

河津大誠

「失礼な言葉遣いをしたらどうしよう…」AIに任せるならこの心配も不要です。

③買いたくなるキャッチコピーを作る

より多くの商品を売るきっかけにもなるキャッチコピーに、近年多くの注目が集まっていますが、Google Bardはキャッチコピーの生成もやってくれます。

例えば、「XX(名前もしくはリンク)という商品をアピールするためのキャッチコピーを5つ作ってほしい」とお願いすると、AIは送信したリンクも辿りつつ、適切なキャッチコピーを5つ提案してくれます。

Bing AIを用いてサイトの宣伝分を提案してもらっている様子

当サイトのキャッチコピーを5つ考えてもらいました。

回答案を3つ提示してくれることから、実質15個のキャッチコピー案を一度に生成してもらえたことになりますね!

河津大誠

マーケティングにお悩みの方は、一度活用してみるのがおすすめです。

④インタビューの台本作成

Google Bardはインタビュー台本の作成をできます。
例えば「AppleのCEOであるティム・クックに、現在のAppleの株価についてインタビューした際の受け答えの台本を制作してください。」とリクエストすると、実際に行われそうなQ&AをAIが予測しながら、立派なインタビュー台本を完成させます。

Bard AIを用いてインタビューの台本を作成してもらっている様子

この機能をインタビューや商談などの事前に活用することで、本番自分が思うように話を進めるために大いに役立つのではないでしょうか。

⑤求人メール

求人メールを制作するツールとしても利用可能です。
職種や学歴、年収などの提示条件を送信すれば、これらの条件を含んだ求人情報を作成してくれます。
人事担当者の方の強い味方になるでしょう。

カメラマンの求人メールをBard AIに作成してもらっている様子① カメラマンの求人メールをBard AIに作成してもらっている様子②

今回紹介した使用例の他にも、外国語の翻訳や、文章の校閲など、実に幅広い範囲で活躍してくれます。

ChatGPTとの違い

Bardと同じく会話型のAIであるChatGPTとの使い分けについてですが、Bardの利点は大きく3つあります。

①最新の情報が手に入る

②リンクを投げてもそのまま読み込める

③回答が同時に複数生成される

ChatGPTとの違いについては以下の記事で詳しく紹介しています。

【Bard vs ChatGPT】それぞれの利点と違いを徹底解説!

第3章 「Bard」の料金

まだ完全版では無いこともあってか、Google Bardは2023年5月現在すべての機能を無料で利用可能です。

また、ブラウザで使用できるため、アプリのダウンロードも必要ありません。

ただし、現在の「Bard」はあくまで試運転中であり、完成版になると有料になる可能性もあります。

第4章 まとめ

この記事では、Googleの新しい会話型文章生成AIである、「Bard」について紹介しました。いかがだったでしょうか。

ChatGPTやBing AIなど、日本語にすでに対応している対話型AIは数多くありますが、その中でもGoogle Bardは日本語に強いAIではないかと思います。
その証拠として、インタビュー台本や求人情報の作成など、流暢な日本語を使えることが前提の作業をGoogle Bardがこなせることがあります。

日本語話者にとってこれほど使いやすい対話型AIは、他に無いと思います。
ぜひ一度利用してみてください。

関連記事

ChatGPT APIの料金を全て紹介!GPT3.5とGPT4の違いやGPT4-Turboについても!

この記事は役に立ちましたか?

もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。