ChatGPTは商用利用可能?著作権問題や年齢制限についても解説!

ここ最近ChatGPTの大手企業への導入が進んでいます。

ビジネスへChatGPTを導入する際に気になるのが、ChatGPTの規約や著作権侵害のリスク、商用利用の可否などでしょう。また、教育などに利用する場合は年齢制限の確認も必要となるでしょう。

この記事ではOpenAIの公式資料を明示しながらこれらについて解説しています。


第1章 ChatGPTの商用利用について

そもそもChatGPTとは?

ChatGPTはOpenAI社によって開発された大規模言語モデルのことで、人と話しているかのように会話が可能なAIです。

無料でも使用可能なGPT3.5モデルと有料(月額20ドル)のGPT4が存在しますが、以降で紹介する規約などはどちらのモデルにも共通するものです。

ChatGPTについてはこちらで詳しく紹介しています。

ChatGPTの商用利用は可能?

結論からいうと、ChatGPTの商用利用は可能です。

これはChatGPTで生成した文章の権利が全てOpenAIではなく、利用者側に与えられることによります。入力した文章だけでなく出力された文章の所有権も保持できるため基本的に利用者の自由に文章を利用することが可能です。

このことはChatGPTの利用規約にも明記されています。(リンク)

(a) Your Content. You may provide input to the Services (“Input”), and receive output generated and returned by the Services based on the Input (“Output”). Input and Output are collectively “Content.” As between the parties and to the extent permitted by applicable law, you own all Input. Subject to your compliance with these Terms, OpenAI hereby assigns to you all its right, title and interest in and to Output. This means you can use Content for any purpose, including commercial purposes such as sale or publication, if you comply with these Terms. OpenAI may use Content to provide and maintain the Services, comply with applicable law, and enforce our policies. You are responsible for Content, including for ensuring that it does not violate any applicable law or these Terms.

Google翻訳による翻訳:(a) お客様のコンテンツ。お客様は、サービスに入力 (「入力」) を提供し、その入力に基づいてサービスによって生成され返される出力 (「出力」) を受け取ることができます。入力と出力は総称して「コンテンツ」です。当事者間において、適用法で認められる範囲で、お客様はすべての入力を所有します。お客様が本規約を遵守することを条件として、OpenAI は、アウトプットに関するすべての権利、所有権、利益をお客様に譲渡します。これは、本規約に従う場合、販売や出版などの商業目的を含むあらゆる目的でコンテンツを使用できることを意味します。OpenAI は、コンテンツを使用してサービスを提供および維持し、適用される法律を遵守し、当社のポリシーを施行することがあります。あなたは、コンテンツが適用法または本規約に違反していないことを保証することを含め、コンテンツに対して責任を負います。

出典:ChatGPT利用規約(Terms of use)

要約すると、利用規約を利用者が守る限り、入力と出力を合わせたコンテンツの所有権は利用者側に帰属し、販売や出版などの商業利用を含むあらゆる目的でコンテンツを使用できるということです。

ChatGPTの文章をそのまま本として出版するなどの行為も可能なわけですね。

 

第2章 ChatGPTの著作権について

ChatGPTは、様々なコンテンツや文章、有料版であれば、画像や音声まで生成することができます。この機能は非常に素晴らしいのですが、これらを生成するときに著作権の問題が出てきます。それは、ChatGPTから得られる制作物は、ウェブ上にある大量の既存コンテンツをもとにして作られているという点です。そのため、生成されたものがウェブ上にある既存のコンテンツの著作権を侵害していないかを確認することが重要になってきます。

公式の見解

一方、ChatGPTを開発した米国企業のOpenAI社は、インプットアウトプット制作物(コンテンツ)の権利関係について、以下のように発表しています。

↓公式の意見(原文)

(a) Your Content. You may provide input to the Services (“Input”), and receive output generated and returned by the Services based on the Input (“Output”). Input and Output are collectively “Content.” As between the parties and to the extent permitted by applicable law, you own all Input. Subject to your compliance with these Terms, OpenAI hereby assigns to you all its right, title and interest in and to Output. This means you can use Content for any purpose, including commercial purposes such as sale or publication, if you comply with these Terms. OpenAI may use Content to provide and maintain the Services, comply with applicable law, and enforce our policies. You are responsible for Content, including for ensuring that it does not violate any applicable law or these Terms.

↓公式の意見(和訳)

(a) お客様のコンテンツ。お客様は、本サービスにインプット(以下「インプット」といいます)を提供し、インプットに基づいて本サービスにより生成され返されるアウトプット(以下「アウトプット」といいます)を受け取ることができます。インプットおよびアウトプットは、総称して “コンテンツ “です。両当事者間および適用法で認められる範囲において、お客様はすべてのインプットを所有します。お客様が本規約を遵守することを条件として、OpenAIは、アウトプットに関するすべての権利、権原および利益をお客様に譲渡します。つまり、お客様は、本規約を遵守する限り、販売や出版などの商業目的を含め、いかなる目的にもコンテンツを使用することができます。OpenAIは、本サービスを提供および維持し、適用法を遵守し、OpenAIのポリシーを実施するために、コンテンツを使用することがあります。お客様は、コンテンツが適用される法律または本規約に違反しないことを含め、コンテンツについて責任を負うものとします。

上記の和訳から重要なことを抽出すると以下のようになります。

インプット:利用者がChatGPTに入力した全ての情報のこと。基本的に権利は利用者が保有

アウトプット:入力された情報や質問に対して、ChatGPTが生成した回答のこと。権利については、様々な規約の遵守を条件として、全ての権利を利用者に譲渡している。

制作物:インプットおよびアウトプットのこと。こちらについては、アウトプットと規約を遵守することで、利用者はあらゆる目的において制作物を利用可能となる。しかし、法律や規約などに違反していないかなどの確認や、その他の全ての責任を利用者が負うことになっている。

このことから、生成されたコンテンツに対しては、法的な範囲の中で、利用者が全ての権利を保有していることになります。そしてこのことから、ChatGPTで得られた制作物は商用可能ということになります。しかしながら、AI関連の事例は最近になって出てきたもので、法整備が追いついていない部分も多々あります。そのため、今後、AIツールによる制作物に対する法律ができ、この意見とは別の権利関係になることは十分あり得るのでこまめに確認をすることが大事だと思います。

著作権侵害にあたる事例

前の項で、基本的に制作物についての権利は利用者が持っていることと述べましたが、著作権侵害になることもあります。ここでは、著作権侵害になる事例をいくつか紹介します。

①他人のコンテンツの無断使用

これは、ウェブ上に公開されている記事やブログなどのコンテンツをChatGPTに入力し、そこから得られたアウトプットをあたかも自分のものとして、公開してしまうと著作権侵害になってしまいます。

②画像・音声・映像・その他の情報の無断使用

有料版であるChatGPT Plusでは、画像や音声を入力することで、制作物として画像や音声、文章を得ることができます。しかし、この時も、他人の画像や音声などを入力し、得られた制作物を自分のものとして無断で公開してしまうと著作権侵害に該当します。そのため、事前に著作者から承諾を得る必要があるので、注意が必要です。

③団体や企業に対する侵害

①や②は基本的に、個人が制作したものに対する著作権侵害の事例でしたが、もちろん、企業やその他の団体など、個人以外が制作したものに対しても著作権はあり、それを無断で使用した場合には、著作権侵害になります。例えば、企業が取得した特許です。そのため、こちらについても、使いたい場合には事前に許可を取る必要があります。

実際、ChatGPT関連でいくつか争いが起きており、今後、訴訟にまで発展する事例も出てくることが予想されるので、これからは使用時に細心の注意が必要になります。

所有権が利用者側にある以上、ChatGPTを用いて生成した文章を利用する際の責任も利用者側に発生しますのでご注意ください。

ChatGPTは既存の文章を含むデータを大量に学習することで現在の性能を誇っているわけですが、その学習に使用した元の文章とほぼ同じ文章を生成することも可能性は低いですが否定はできません。

例えば、生成した文章が他人の文章の著作権を侵害するものであり、そのために著作権侵害として訴えられるなんてことも起こり得るのです。

実際に海外では生成AIによる精製物に関する著作権問題の判例もいくつかあります。この点のリスクを考慮した上で利用用途を考える必要があるでしょう。

では”利用規約を利用者が守る限り”とありますが、具体的にはどのような規約なのでしょうか?次の章で詳しく解説します。

第3章 利用規約と年齢制限について

利用規約の内容

先ほど商用利用は可能だと紹介しましたが、以下の規約に違反する場合のみ除外されるようです。(リンク

 Restrictions. You may not (i) use the Services in a way that infringes, misappropriates or violates any person’s rights; (ii) reverse assemble, reverse compile, decompile, translate or otherwise attempt to discover the source code or underlying components of models, algorithms, and systems of the Services (except to the extent such restrictions are contrary to applicable law); (iii) use output from the Services to develop models that compete with OpenAI; (iv) except as permitted through the API, use any automated or programmatic method to extract data or output from the Services, including scraping, web harvesting, or web data extraction; (v) represent that output from the Services was human-generated when it is not or otherwise violate our Usage Policies; (vi) buy, sell, or transfer API keys without our prior consent; or (vii), send us any personal information of children under 13 or the applicable age of digital consent.

Google翻訳:お客様は、(i) 誰かの権利を侵害、悪用、または侵害する方法で本サービスを使用することはできません。(ii) 逆アセンブル、逆コンパイル、逆コンパイル、翻訳、またはサービスのモデル、アルゴリズム、およびシステムのソース コードまたは基礎となるコンポーネントを発見しようとする試み (かかる制限が適用法に反する場合を除く)。(iii) OpenAI と競合するモデルを開発するためにサービスからの出力を使用します。(iv) API を通じて許可されている場合を除き、スクレイピング、Web ハーベスティング、Web データ抽出など、自動化された方法またはプログラムによる方法を使用してサービスからデータまたは出力を抽出すること。(v) サービスからの出力が当社の使用ポリシーに違反していない場合、または違反していない場合に、人為的に生成されたものであることを表明する。(vi) 当社の事前の同意なしに API キーを購入、販売、または譲渡すること(vii)、13 歳未満、またはデジタル同意が適用される年齢未満の子供の個人情報を当社に送信してください

出典:ChatGPT利用規約(Terms of use)

上記の利用規約を遵守しつつChatGPTを利用する場合のみ商用利用が可能となります。

河津大誠

かなり複雑な規約となっていますが、通常の範囲で使用する分にはこれらに抵触するリスクはほとんどありませんのでそこまで気にしなくて問題ないでしょう。

ChatGPTに年齢制限はある?

ChatGPTに年齢制限は存在します。

You must be at least 13 years old to use the Services. If you are under 18 you must have your parent or legal guardian’s permission to use the Services. If you use the Services on behalf of another person or entity, you must have the authority to accept the Terms on their behalf. You must provide accurate and complete information to register for an account. You may not make your access credentials or account available to others outside your organization, and you are responsible for all activities that occur using your credentials.

Google翻訳:サービスを使用するには、13 歳以上である必要があります。あなたが 18 歳未満の場合、サービスを使用するには親または法定後見人の許可が必要です。別の個人または団体に代わって本サービスを使用する場合、その人に代わって本規約に同意する権限が必要です。アカウントに登録するには、正確かつ完全な情報を提供する必要があります。あなたは、自分のアクセス資格情報やアカウントを組織外の他者が利用できるようにすることはできません。また、自分の資格情報を使用して発生するすべてのアクティビティについては、あなたが責任を負います。

出典:ChatGPT利用規約(Terms of use)

13歳未満は使用禁止であり、13歳以上であっても18未満であれば親または法定後見人の許可が必要となるようです。

この規約により、現状では小学生は利用することができず、中学生以降になってはじめて親の同意のもとに利用が可能となるようです。

第4章 まとめ

今回は商用利用の可否や年齢制限などのChatGPTの利用規約に関わる事柄について解説しました。

簡単にまとめると

・商用利用→利用規約に反しない限り可能

・著作権→ChatGPTの生成物の所有権は利用者に帰属するため、著作権侵害のリスクはある

・年齢制限→13歳未満は使用不可、18歳未満は親または法定後見人の許可が必要

となっています。これらの点に注意しつつChatGPTを活用してみてください!

執筆者:河津大誠

「AITech」では‘内部から生成AIを使ってDXを進める人材を育てる研修サービス’事業を行なっております。

サービス詳細資料はこちらからダウンロードください。

     

     

    この記事は役に立ちましたか?

    もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。

    関連記事

    コメント

    この記事へのコメントはありません。