ChatGPT Advanced Data Analysisでデータ分析〜スライド作成まで一括で行う方法をご紹介!

今回は、ChatGPTのAdvanced Data Analysis(Code interpreter)で、データからグラフを作って課題を抽出し、課題解決を提案してもらって、最後にはパワポのスライド作成までを一括で行う方法についてご紹介します!

兼松洋輔

全部で2,3分でできるので、とても時間短縮になります!

Advanced Data Analysisとは?

Advanced Data Analysisは以前までCode interpreterと呼ばれていたもので、最近呼称が変更されました。

Advanced Data Analysisは直訳すると高度データ分析、Code interpreterは直訳するとコードの翻訳者という意味です。

これまでは、「自然言語で入力したらそれに対応したコードを生成して実行までしてくれる!」というのが”Code interpreter”という名前で押し出されていましたが、“Advanced Data Analysis”という名前に変わったことで、コード生成の先のデータの分析の部分に注目されているように思います。

兼松洋輔

まずAdvanced Data Analysisについて簡単に紹介します!

Pythonコードの生成〜プログラム実行までできる

ChatGPT Advanced Data Analysisは、「こういうプログラムを実行したい!」ということをChatGPTに説明してあげるだけでPythonのコード生成〜プログラムの実行までしてくれるツールです。

また、ファイルをアップロードして、その情報を踏まえてChatGPTを行うことも可能です。

プログラムを書いて、すぐに結果を確認したい時、データをグラフにして見たい時、またはプログラムについての質問がある場合などに、ChatGPT Advanced Data Analysisが役立ちます。

ChatGPT Advanced Data Analysisの使い方

ChatGPT Advanced Data Analysisは、ChatGPTの有料プランである、ChatGPT Plusに入会する必要があります。月額20ドルかかります。

ChatGPTの有料プランやChatGPT Advanced Data Analysisについては、以下の記事で詳しく説明してあります!

ChatGPT(チャットGPT)無料版と有料版の違いは?有料版の料金とメリットをご紹介!

ChatGPT Plusへの入会ができたら、ChatGPT Advanced Data Analysisを起動させていきます。(ChatGPTを開く)

左下のアカウントのメールアドレスが書いてあるところの右側にある…をクリックすると、このような画面が開きます。

ChatGPTの設定をするためにSetting&Betaをクリックするときの画像

出典) ChatGPT

Settings & Betaをクリックすると、次のような画面になります。

ChatGPTのpluginとAdvanced Data Analysisを起動するときの画像

出典)ChatGPT

このように、PluginとAdvanced Data Analysisというのが見えると思いますので、ここをオンにします。

ChatGPTでAdvanced Data Analysisが起動していることを確認する画面

出典)ChatGPT

GPT4のところにカーソルを合わせると、このようにAdvanced Data Analysisが追加されているはずです!

ChatGPTでデータ分析〜パワポ作成までする方法

次はデータからグラフを作って課題を抽出し、課題解決を提案してもらって、最後にはパワポのスライド作成までを一括で行う方法を一つずつ説明していきます。

① データを用意する

まずは、グラフを作るデータを用意します。

一般的にデータ分析をしたい時はExcelやCSVなどのファイルにデータは入っていると思うので、そのようなデータファイルが用意できていれば大丈夫です。

今回は、北海道の室蘭市の年齢別人口統計が載っているサイトがあったので、こちらのデータを借用してExcelに吐き出したものを使おうと思います。

② グラフを作成する

次にグラフを作成していきます。

グラフの作成方法や文字化けを防ぐ方法については以下の記事で詳しく紹介しているので、こちらをご覧ください。

ChatGPT Advanced Data Analysisでグラフを作る方法や文字化けの防ぎ方をご紹介!

今回は、ヒストグラムと折れ線グラフを作ってみました!

(1)ヒストグラムを作る

まずヒストグラムを作ろうと思います。

ファイルをアップロードした状態で以下のプロンプトを入力しました。

#あなたはデータ解析のプロとして振る舞ってください。
#ファイルについて
アップロードしたファイルは室蘭市の年齢別人口に関するファイルです。
10歳ずつの階級に分け、ヒストグラムを作ってください。
日本語のフォントの適応には、アップロードしたフォントファイルを用いてください。
ChatGPT Advanced Data Analysisでヒストグラムを作るときのプロンプト入力画面

出典)ChatGPT

ChatGPT Advanced Data Analysisでヒストグラムを作るときの出力画面

出典)ChatGPT

(2)折れ線グラフを作る

次に折れ線グラフを作ります。

次に、室蘭市の年齢別人口を用いて、折れ線グラフを作ってください。
日本語のフォントは先ほど同様に、アップロードした日本語フォントファイルを用いてください。
ChatGPT Advanced Data Analysisで折れ線グラフを作るときのプロンプト入力画面

出典)ChatGPT

ChatGPT Advanced Data Analysisで折れ線グラフを作ったときの出力画面

出典)ChatGPT

兼松洋輔

グラフを二つ作ることができました!

③ 課題を抽出する

室蘭市の年齢別人口についてグラフを作成したので、次はそこからわかる課題を抽出していこうと思います。

それでは、この年齢別人口のグラフからわかる、室蘭市の課題を3つ列挙してください。
グラフの結果を見て、ChatGPTに課題を抽出してもらうときのプロンプト入力画面

出典)ChatGPT

グラフの結果を見て、ChatGPTに課題を抽出してもらったときのプロンプト入力画面

出典)ChatGPT

兼松洋輔

高齢化、若年層の減少、人口の不均衡などの課題を抽出してくれました!

④ 課題解決案を出してもらう

次に、今列挙してもらった課題を解決する手段をChatGPTに提案してもらいます。

Prompt解決策について、それぞれの課題について一つずつ提案してください。

ChatGPTにグラフからわかる課題を抽出してもらうときの入力画面

出典)ChatGPT

ChatGPTにグラフからわかる課題解決案を提案してもらうときの入力画面

出典)ChatGPT

兼松洋輔

それぞれの課題に対する改善案を提案してくれました!

⑤ 今までの内容を含めてパワポのスライドを作ってもらう

最後に今までの内容(グラフ作成〜課題抽出〜課題解決案)を踏まえて、パワポのスライドにしてもらおうと思います。

それではこの一連の流れをスライド形式でまとめて、powerpointファイルを出力してください。

できたのはこちらです。(室蘭市_年齢別人口分析)

ChatGPTで作ったスライドのp.1

ChatGPTで作ったスライドのp.2

ChatGPTで作ったスライドのp.3

ChatGPTで作ったスライドのp.4

配置を整えるのが苦手そうですね。

そのまま手を加えずに使えるようなものではないですが、パワポを一から作るのは労力のかかる作業だと思うので、ChatGPTで大枠を作ってもらって、手作業で配置を整えるなどビジュアル面で手を加えれば使えると思います!

まとめ

今回は、ChatGPTのAdvanced Data Analysisを使ってデータからグラフ作成、課題抽出、課題解決案の提案、パワポのスライド作成まで一括で行う方法をご紹介しました!

今まではChatGPTで叩き台を作って、それを見ながら手作業でスライドを作っていたという人もいたと思うのですが、配置が悪いといえど、一旦内容を全てスライドにまとめてくれるというのはすごくいいなと思いました!

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