今回は最近リリースされたChatGPT Advanced Data Analysis(元Code interpreter)を用いて、PDFファイルの文書を一瞬で理解する方法をご紹介します!
*Cord InterPreterは8/28のアップデートで Advanced Data Analysisに名称が変更されました。
目次
第1章 ChatGPT Code interpreterとは
まずは、ChatGPT Code interpreterの使い方についてご紹介します。
Pythonコードの生成〜プログラム実行
ChatGPT Code interpreterは、「こういうプログラムを実行したい!」ということをChatGPTに説明してあげるだけでPythonのコード生成〜プログラムの実行までしてくれるツールです。
Pythonが扱えない人でも本当にいろんなことができるツールで、今回紹介するような、ファイルを読み込ませてChatGPTに要約してもらったり、内容を抽出してもらうといったことも可能です!
プログラムを書いて、すぐに結果を確認したい時、データをグラフにして見たい時、またはプログラムについての質問がある場合などに、ChatGPT Code interpreterが役立ちます。
ChatGPT Code interpreterの使い方
ChatGPT Code interpreterは、ChatGPTの有料プランである、ChatGPT Plusに入会する必要があります。月額20ドルかかります。
ChatGPT Code interpreterについては、こちらの記事で詳しく説明してあります!
ChatGPT Plusへの入会ができたら、ChatGPT Advanced Data Analysis(Code interpreter)を起動させていきます。(ChatGPTを開く)
左下のアカウントのメールアドレスが書いてあるところの右側にある…をクリックすると、このような画面が開きます。
Settings & Betaをクリックすると、次のような画面になります。
このように、Pluginと Advanced Data Analysis(Code interpreter)というのが見えると思いますので、ここをオンにします。
GPT4のところにカーソルを合わせると、このようにCode interpreterが追加されているはずです!
ただし11/6日のアップデート後は上記のように個別機能としては表示されず、ChatGPTにCodeInterpreter機能がデフォルトで搭載されています。
上記のような通常の画面でもCode Interpreterを利用して会話してと入力すると、Code Interpreter機能を利用できます。
この機能は「All Tools」機能と呼ばれています。「All Tools」機能は今までのGPT4と別で搭載された機能というわけではなく、今までのGPT4の性能が向上して、全ての機能を同時に使用できるようになったものです。
ChatGPT Code interpreterにPDFを認識させる方法
PDFファイルはアップロードできない?
ChatGPT Codeinterpreterはファイルをアップロードできるので、PDFをアップロードして要約したり内容を抽出してみたりなどしようとチャレンジした人もいると思います。
しかしながら、現状(8/17現在)のCode interpreterでは、PDFをアップロードして内容を書き起こしてもらおうとすると、バグが起こりやすいです。
試しにPDFをアップロードしてみました。
すると、このようにたくさんバグが起こっていることがわかります。
この問題の解決策をご紹介いたします!
Wordに変換してアップロードしよう!
PDFは、画像形式のファイルのため、ChatGPTが読み込みにくいという問題があります。
なので、テキストファイルであるWordに変換することで、ほとんどバグが生じることなくアップロードすることが可能です!
PDFファイルをWordファイルに変える方法はいくつか存在すると思いますが、私が普段行っている手法を紹介します。
Google Driveにアップロード
まず、PDFをGoogle Driveにアップロードします。
PDFをGoogleドキュメントに変更
一番右のボタンをクリックすると以下のような画面になります。「アプリで開く」から「Googleドキュメント」をクリックします。
するとPDFファイルがGoogle ドキュメントとして開かれます。
GoogleドキュメントをMicrosoft Wordに変更してダウンロード
そうしたら、左上の「ファイル」から「ダウンロード」をクリックし、Microsoft Wordをクリックしましょう。
これでPDFファイルをWordファイルとしてダウンロードすることができました!
PDF読み取りツールについて、以下の記事で各ツールの比較をしています!
https://aitechworld.info/ai-pdf-recommend/
ChatGPT CodeInterpreter活用事例/使い方
ここでは、PDFからWordに変換した文書を用いて、どのようにChatGPT Advanced Data Analysis(Code interpreter)を活用できるかについてご紹介していきます。
今回は、最近暑いので、東京都教育委員会の熱中症ガイドラインを使って、試してみます。
文書の内容を要約してもらう
まず、先ほどの方法でWordに変換したファイルを用いて、概要を答えてもらおうと思います。
Promptこのファイルを読み込んで、概要を教えてください。
このように、エラーなしで要約ができていることがわかります!
文書の内容を列挙してもらう
個人的にはこの方法がすごく使いやすいなと感じています。
内容を、見出しをつけて列挙してもらう方法です。これによって、具体的な内容はわかりませんが、全体としてどんな内容が書いてあるか、とても簡単に把握することができます。
Promptこのファイルに書いてあることを、見出しをつけて箇条書きで列挙してください。
こんな感じで、全体を把握するのがとっても楽です!
この列挙された結果を用いて、特に気になることについて詳しく書いてもらうのもありですね。
文書の内容を抽出してもらう
今回は、子供の熱中症対策について気になったので、それについて聞いてみました。
Prompt子供の熱中症対策について、このファイルに書いてある内容を教えてください。
全体の内容を列挙してもらって、特に気になることをこのように具体的に示してもらうのが、個人的には非常に便利に感じました!
図を理解するのは苦手
今回の方法では、PDFをWordファイルに変更してアップロードしています。
というのも、これまでChatPDFやAskYourPDFなど、様々なPDF読み取りAIツールが出てきていますが、どれも画像認識が苦手で、図を理解することができません。
ChatGPT Advanced Data Analysis(Code interpreter)に関しては、PDFをそのまま読み取るのも苦手です。
そのため、このようなAIツールでPDFを読み取らせる際には、文書だけのファイルが向いています。
以下にChatGPT Advanced Data Analysis(Code interpreter)で図の読み取りができるか検証してみました。
今回使ったファイルでは、図の中に暑さ指数(WBGT)の計算方法(数式)が書いてあったので、これを出力させてみようと思います。
Prompt暑さ指数(WBGT)について、このファイルに書いてあることを元に教えてください。
すると、具体的な計算式は出力してくれていないので、やはり図の中の文章なども読み取れないことがわかります。
まとめ
今回は、ChatGPT Advanced Data Analysis(Code interpreter)を用いて、PDFファイルの文書を読み込ませ、内容の要約や抽出を行う方法を紹介しました!
他のツールと比べて、ファイルのアップロードの段階では、Wordに変換する必要があるため、使いにくい部分がありますが、アップロードしてからはさすがChatGPTという感じで、他のAIツールやChatGPTプラグインと比べても、めちゃくちゃ便利だと思います!
なんといっても筆者はこの方法をめちゃくちゃ使っています。
是非皆さんも使いこなしていってください!
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