日本語プロンプトでも使えるLuma AIの動画生成ツール「Dream Machine」の使い方・商用利用の可否を紹介!

使用した画像

最近動画生成AIのクオリティの向上が目まぐるしいです。以前紹介したOpen AIが発表した動画生成AI のSoraや、動画生成AI runwayの新たなモデルgen-3など特にここ数ヶ月での動画生成AIの進化のスピードはより加速したように感じます。

その中でも動画生成AIのブームの中核を担っている存在として、Luma AIがあります。Luma AIは以前記事でも紹介しましたが、360度の写真を撮影することで3Dモデルを作成する機能や、テキストプロンプトから3Dモデルを作成する機能などの3Dモデル専門のAIツールという認識がありました。

しかしながら、今回紹介するLuma AIの動画生成機能「Dream Machine」はテキストプロンプトや画像のプロンプトからハイクオリティな動画を作ることのできることができます。

本記事ではLuma AI Dream Machineの使い方や料金について詳しく紹介していきます。

1章 Luma AI Dream Machineの概要

先ほど申し上げたように Luma AI Dream Machineは6月12日に発表された、ハイクオリティな動画を生成できる動画生成AIツールとなっています。まずは、Luma AIのことを知らない方のために、簡単にLuma AIのご紹介をします。

Luma AIとは?

Luma AIは以前は3Dモデル生成AIとして注目を集めてきました。

Luma AIでカメラを起動した時の画面

画像出典Luma AI

例えば、こちらのように椅子の上に乗ったキャップを360度スマートフォンのカメラでスキャンします。

Reality ComposerでLuma AIで作った3Dモデルを出現させた画像

画像出典Reality Composer

すると、こちらのようにキャップ部分だけを3Dモデルとして出力することができます。

また、テキストで「オシロスコープ」プロンプトを入力すると、

オシロスコープの3Dモデルを作成した画像

画像出典 Luma AI

このようにオシロスコープの3Dモデルを出力できるといったように3Dモデルを自在に作ることのできるツールとして人気を集めていました。

Dream Machineの概要

Dream MachineはAWSのSageMaker HyperPodとNVIDIA H100 GPUを使ってトレーニングされた動画生成AIとなっています。120フレームの超高品質動画をわずか120秒で作成できるという高性能かつ高速動画生成AIともいえます。

こちらは、midjourneyで作った折り紙アートのポメラニアンの画像を、Dream Machineで動画化したものになります。紙の質感や影など非常にリアルの動画となっている上に非常に動きが滑らかですね。 Dream Machineを利用すればこのような動画を誰でも簡単に作ることができるのです。

2章 Luma AI Dream Machineの使い方

それでは、皆さんも先ほどのような動画を作ることができるようにDream Machineの導入方法、使い方についてご紹介していきます!

Dream Machineの導入方法

①公式サイトにアクセス

始めに公式サイトにアクセスしましょう!

画面右上に開始ボタンがある

画像出典 Luma AI

このような公式サイトの右上赤枠で囲われた「Try Now」をクリックしてください。

②サインアップする

サインアップ画面、グーグルアカウントで登録

画像出典 Luma AI

次に、サインアップをしていきましょう。サインアップはGoogleアカウントのみからできます。お使いのGoogleアカウントでサインアップしてください。

プロンプト入力画面

画像出典 Luma AI

サインアップが完了すると上の画面のようにプロンプトを入力する画面になります。こちらにプロンプトを入力することで動画を簡単に作ることができます。

現在、アクセス集中のため、無料プランでは、1日あたり10個の動画しか作ることができないようです。

Dream Machineを実際に使ってみた

それでは実際に動画を生成していきましょう。Dream Machineでは、テキスト・画像どちらからでも動画を生成することができます。

text to video(テキストプロンプトで動画を生成)

多くの画像・動画生成AIについてテキストプロンプトでは、英語のプロンプトしか対応していない場合日本語よりも英語のプロンプトの方が精度が高い場合があります。

ここで、Dream Machineのプロンプトについてひとつ検証をしてみましょう!

今回使用するプロンプトはこちら

大きな美しい滝の前のジャングルで、エレキギターを弾き、踊り、

ヘッドバンギングをするサングラスをかけたテディベア。

A teddy bear in sunglasses playing electric guitar, dancing and headbanging in the jungle in front of a large beautiful waterfall

英語のプロンプト

まずは、英語のプロンプトで動画を生成してみます。動画は、実際に2,3分程度で作成が完了しました。

かなりのクオリティの高さです!今までの動画生成AIの中でよく起こることとして、プロンプトの中に要素を詰め込みすぎるといくつかの要素が無視されるというものがありました。

しかしながら、今回生成した動画では全ての要素がプロンプトの中に詰め込まれています。

日本語のプロンプト

続いてプロンプト生成を日本語で行います。

なんと、日本語のプロンプトでも動画を生成することができました!しかもクオリティはかなり高いのではないでしょうか?プロンプトの要素としては、サングラスという部分は抜けていますね、また動画を生成するのにかかる時間が7分程度に拡大されました。おそらくこれはプロンプトが日本語であることに起因しているのではないかと考えられます。

どちらにせよ、Dream Machineは日本語でも使うことができます!

image to video(画像プロンプトで動画を生成)

続いて画像のプロンプトから動画を生成していきましょう。

画像をプロンプトに入れ込む方法

画像出典 Luma AI

画像プロンプトでは、上の画像の赤枠で囲まれた画像のアイコンをクリックしてPC内に保存している画像を入力することができます。使用した画像

今回はこちらの画像をプロンプトに使用していきます。画像プロンプトでは、画像をもとにどのような動画を作りたいのかをテキストプロンプトの欄に入力することができます!

今回のプロンプトは、

ロボットが地面に渋谷の街並みの絵を描いている

 

というプロンプトです。

画像とプロンプトを設定

画像出典 Luma AI

こちらで実行していきましょう!

生成された動画はこちらのようになります。残念ながら渋谷の街を地面に書くことはできなかったものの、「元の画像との一貫性」という点においては非常に優れた動画を作ることができました。動画の画角が変わって画像には写っていない範囲が映った際にも非常に自然に風景が拡張されていることが見て取れます。

3章 Dream Machine 料金プラン

ここまで見ていただいてこのDream Machineが無料で使えるかどうかといったことを疑問に思う方が多いでしょう。結論から申し上げますと、Dream Machineは無料で使うことができます!

料金プラン

画像出典 Luma AI

こちらがDream Machineの料金プランになります。無料プランに加えて月額$23.99のスタンダードプラン、月額$79.99のプロプラン、月額$399.99のプレミアプランがあります。

料金プランの違いとして、「1ヶ月に生成できる動画の数」「商用利用の可否」「Lumaのロゴを動画から消せる」といったものがあります。

無料プランでは、動画の商用利用はできずスタンダードプラン以降でのみLumaを商用利用できるため注意が必要です!

4章 まとめ

今回は、ハイクオリティな動画を簡単に生成できるLuma AI Dream Machineについて詳しくご紹介いたしました!動画のクオリティはもちろんのこと、日本語のプロンプトも対応していることや画像との一貫性の高さなど動画生成AIの進化を感じさせるようなツールとなっておりました。

皆さんもぜひ使ってみてください!

この記事は役に立ちましたか?

もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。